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血管迷走神経反射になりやすい人へ。6つの対処法、治療法、解決法を医師が解説

[2023.08.13]

 

注射や採血をする際、緊張やストレスによって身体の変調をきたす場合があります。 時にはめまいがしたり失神する事も。
そのような場合は「血管迷走神経反射」によって、変調が起こっている可能性が指摘されます。

採血で起こりうる副作用や合併症|神経損傷などの症状について

この記事では、血管迷走神経反射とはどのような原因で起こるのか、症状、対策・対処方法、何科を受診するのか等を解説します。


血管迷走神経反射の仕組み

「血管迷走神経反射」は、様々な原因(状況、対象)によって副交感神経※1の1つである迷走神経※2が反射的に働きにくい状態になります。
この変化により、血圧や脈拍が低下し、脳に充分な血液が届きにくくなり、貧血状態になる事で失神を引き起こし易くなってしまいます。

 

※1副交感神経とは
人間の身体にある自律神経の仕組みの一つです。
自律神経には、交感神経と副交感神経の種類があり、活発に活動している際は交感神経が、、心身がリラックスしている際は副交感神経が働いています。
この2つの神経が、切り替わる事によって、身体の状態を整えています。

 

※2迷走神経とは
「迷走神経」は、副交感神経の1つです。
迷走神経に刺激が伝わると、身体をリラックスする状態に切り替わり、急速に心拍数が少なくなり、血圧も下降して行きます。

血管迷走神経反射の原因・理由

血管迷走神経反射は、緊張やストレスなどで起き易くなりますが、その原因として

  • 注射、採血
  • 痛み
  • 疲労
  • 長時間立っている
  • 長時間座っている
  • 満員電車などの人ごみの中にいる
  • 閉鎖空間にいる

などがよく見受けられます。
強いストレスを感じる状況や対象に向き合わなくては行けない際に起こりやすくなります。

血管迷走神経反射の症状

血管迷走神経反射では、急に失神する場合もあれば、失神前に以下のような前触れの症状(前駆症状)が自分でも分かるほど現れる場合があります。

  • 吐き気
  • おう吐
  • 冷や汗
  • 頭が重く感じる、頭痛
  • 物が何重にも見える
  • 視界が暗くなる
  • 腹痛
  • 疲労
  • 睡眠不足

など

血管迷走神経反射の対策

血管迷走神経反射を引き起こさない対策や、起きた場合の対処の仕方を解説します。

血管迷走神経反射を起こしづらくする対策

  • 睡眠を充分に摂る
  • 同じ姿勢でいる事を避ける
  • 飲酒、脱水を避ける
  • 深呼吸などをし、リラックスしてストレスを貯めない
  • 横になった状態で注射や採血をしてもらう
  • 注射後も、様子を見るため、しばらくは横でいさせてもらう

血管迷走神経反射の恐れが出た場合

  • 失神して転倒しないように、横になる、しゃがむ等の姿勢を取る
  • 立っている場合は足だけ動かす
  • 座っている場合は、足を交差させて組む
  • 横になっている場合、タオルなどをかませ、足を身体より少し高くする
  • 両腕を組んでから、引っ張り合う

姿勢を変えたり、無理のない範囲での運動によって血流の改善を促し、予防や回復を目指します。

血管迷走神経反射は循環器内科を受診

血管迷走神経反射が強いかもしれないと思ったら、かかりつけの医師に相談するか、循環器内科を受診しましょう。

 

血管迷走神経反射自体が何か大きな問題に繋がるという事はありませんが、繰り返してしまう場合、何かしらの病気が隠れている事もあります。

血管迷走神経反射で失神してしまう場合もありますが、問題ない失神なのか、心臓病などの生命にかかわる病気での失神かを判断するためにも、医療機関にあたりましょう。

 

診断は問診を中心に行われます。

  • どのような状況で血管迷走神経反射が強く出たか
  • 前触れはあったか
  • 頻度

などの確認が行われます。

 

失神を伴った場合、他の失神が出る症状との見分けを付けるため、心電図や血液検査、尿検査、心臓超音波検査などを行う事もあります。
これらは、脳血管障害や大動脈弁狭窄症などの病気が隠れていないかどうかを調べるために行います。

血管迷走神経反射まとめ

血管迷走神経反射自体に後遺症は無いのですが、失神しての転倒などによるケガの心配や、その他の病気が隠れているケースもあるので、慎重に対応しましょう。

 

新型コロナ対応のワクチン接種が行われるようになり、接種後の症状の事例として「血管迷走神経反射」もよく目にするようになりましたが、特定の薬液、ワクチンで起こる症状という事ではなく、その他の状況、環境、対象でも起こりうる反応です。

その人が強く緊張したりストレスに感じる物、事が原因となるので、心身の状態に注意して、日々の生活を送りましょう。

痛みを我慢する必要はなくなっている

  • 会社の健康診断で採血があるけど、数日前から想像するだけで動悸がする
  • インフルエンザの予防接種を子供に受けさせたいけど、注射のたびに大暴れする子どもがかわいそう
  • 家族のためにワクチンは打ちたいけど、大人になっても注射は怖い

採血や注射について悩むのは、子供だけではありません。
実は、成人の10人に1人が「注射恐怖症」という注射処置に対して不安や恐怖を感じる病に悩んでいます。
子供の場合は、3人に1人が注射に恐怖を感じています。

注射恐怖症は、

  • コントロールの出来ない強い不安、恐怖感
  • 胸が締め付けられるような不快感
  • 動悸、発汗、吐き気

などの症状があり、中には注射針を見るだけで倒れてしまう方もいらっしゃいます。

ワクチン接種による注射や、健康診断での採血は、私たちの健康を守る上で欠かせないものです。
嫌がって注射を避け続けていると、自分が病気になってしまったり、あるいは大切な家族に病気をうつしてしまうリスクがあります。

「痛み」を大きく緩和させる「医療用麻酔シール」

多くの注射恐怖症の原因は、注射の時に感じる「痛み」が原因です。
「痛みを我慢するのはおかしい。」という、医療従事者の声から開発されたのが、「エムラパッチ」です。

「エムラパッチ」は医療用麻酔シールで、皮膚に麻酔をかけることで針の痛みを大幅に軽減し、不安感を解消します。
テープタイプ、クリームタイプ、パッチタイプの3種類があり、テープタイプなら0歳の赤ちゃんから利用できます。

麻酔で皮膚の神経を麻痺させることで、痛み信号が一時的に伝達されなくなり、痛みを感じなくなります。
2017年に開発された、効果が高く、かつリスクの少ない医薬品です。

医療用麻酔テープの仕組み

日本ではまだ馴染みが薄いですが、海外では10年以上前から、子供の痛みのケアのために麻酔クリームが使用されていました。
海外の子供たちの間では『マジック・クリーム』という愛称で親しまれ、注射などの処置の前に塗布する習慣があります。

ここ最近、日本でも「痛みの緩和は重要」という意識が周知され、痛みを軽減する処置やお薬に保険が適用できるようになってきました。
これにより、子供たちが不安を感じることなく、治療を受けられる環境が整いつつあります。

医師の処方が必要だが、全て無料オンラインで完結できる

処方には医師の診断が必要ですが、わざわざ病院に行く必要はなく、オンラインから無料で診断ができます。
注文〜到着までをスマホだけで全て完結することができ、忙しい人でもスピーディに入手できます。

注射の痛みを軽減する方法は、他にもサプリや医薬部外品の湿布などがあります。

しかし、サプリや湿布では効き目が少なく、痛みを感じてしまうことが多いです。
一方で、医師の処方が必要は麻酔シールには、ハッキリとした痛みの軽減が期待できます。

購入には費用がかかりますが、1枚だけテスト用の麻酔シールがもらうことができ、もしも効果が得られなかった場合は全額返金してくれる保障もあります。

痛みをなくして、生活の質(QOL)向上を

痛みは、我慢すれば耐えることができます。
しかし、果たして痛みは、本当に我慢するべきものなのでしょうか?

注射や採血する日が近づいてくるだけで、胸が苦しくなって、何日も気分が沈む人もいます。
数秒の痛みが怖くて、注射の日まで怯えて過ごす人もいます。
また、嫌がるお子さんを無理やり病院に引っ張っていくことに、つらさを感じる親も多いと思います。

ですが、注射や採血の「血管や筋肉に注射針を刺す」仕組みは、これからも変わらず続きます。

最新医療をうまく使うことで、痛みのない注射を受け、憂鬱な時間から解放されましょう。

関連記事

その他、注射に関しての苦手・怖い理由と対処法、痛くない打ち方のコツなどの解説記事もございます。
ぜひ参考にされてください。

採血で起こりうる副作用や合併症|神経損傷などの症状について
https://fastdoctor.jp/blood-draw-side-effects/

「採血や注射が苦手・怖い理由と対処法を解説|大人も子どもも」
https://mame-clinic.jp/column/chuusha-saiketsu-kowai
「痛くない注射の打ち方の工夫・コツを解説」
https://mame-clinic.jp/column/chuusha-itakunai
「注射恐怖症とは|症状と対処法を解説」
https://mame-clinic.jp/column/chuusha-kyoufushou
「エムラパッチ、麻酔シールはどこで売っている?購入方法、市販場所(医師監修)」
https://mame-clinic.jp/column/masui-tape-emulapatch
「なぜ痛い!?採血・注射が痛くない方法7選を徹底解説(医師監修)」
https://mame-clinic.jp/column/chuusha-saiketsu-itai
「子どもの注射|嫌がる理由と対策、予防接種、スケジュール」
https://mame-clinic.jp/column/chuusha-kodomo-iyagaru-schedule

参考文献

厚生労働省「接種後の「失神」や、その原因ともいわれる「血管迷走神経反射」とは何ですか。」
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0073.html#:~:text=血管迷走神経反射は,神経反射によるものです。
日本小児科学会予防接種感染対策委員会「予防接種後の失神に対する注意点ついて」
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_100927.pdf

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