採血の痛みはどれくらい?気になる【痛み】を徹底解説!
「採血ってどんな痛み?」
「採血はどれぐらい痛いの?」
これから健康診断などで採血をする予定がある方の中には、事前にどんな痛みを感じるのか調べている方も多いと思います。
また、今まで採血をおこなってきた中で痛みを強く感じた時とそうでない時があった経験はありませんか?
同じ採血なのに、なぜその時々によって痛みに差があるのでしょうか?
当記事では、採血の実際の痛みはどれくらいなのか?
そして、どうすれば採血の痛みを軽減できるのかなど、採血の痛みについて詳しく解説していきます。
「採血の痛みが苦手」「できれば痛くない採血を受けたい」という方は、当記事の内容をぜひ参考にしてみてください。
採血の痛みはどれくらい?
採血の痛みは果たしてどれくらいなのでしょうか?
実際に採血を受けた方達の声からどのような痛みを感じたのかまとめてみました。
・針を刺された位の痛み
・ピアスを開けた時と同じような痛み
・針を刺された瞬間チクっと痛んだが、その後は特に痛みはなかった
・特に痛みを感じなかった
採血の針は予防接種などの注射針に比べて太いため、注射よりも痛いとの声もありました。
また、血管の位置や細さによっては何回か刺されるということもあるため、血管が細い方や小さいお子様は採血の痛みを感じやすい傾向にあるようです。
採血と注射の痛みの違いは?
「注射の経験はあるけど、採血は初めて」
「注射はあまり痛みを感じないけど、採血はどうしても痛い」という方も多いかと思います。
では、注射と採血では痛みにどのような違いがあるのでしょうか?
注射針の太さは「G(ゲージ)」という単位で表され、数値が大きくなるほど針は細くなります。
一般的には、採血に使用する針は21G~23G、注射に使用する針は23~27Gが目安となっています。
採血は注射よりも針が太いぶん、針を刺したときの瞬間的なチクッとした痛みが強い場合が多いです。
一方、注射は体内に薬剤を投与するため、血液との浸透圧の違いによって、患部にズキズキとした痛みを感じる方が多くいらっしゃいます。
さらに、注射や採血の種類や特徴をもとに、痛みの違いを解説していきます。
採血
採血は、患者の血中に含まれる赤血球や白血球の数や、血中薬物濃度などを測定・検査するために行うことが一般的です。
血中に含まれる成分を測定するためには、一定量の血液が必要となるため、血液を素早く採取することができる太めの針を使用する場合が多くなります。
また、採血は血管の位置や血液の粘性などの要因によって施術時間に差があらわれやすいということも大きな特徴の一つです。
注射
注射は、体内組織に検査薬やワクチンなどの薬剤を直接投入する方法で、投与する部位によって以下のように分類されています。
*皮内注射
表皮と真皮の間に少量の薬剤を投与する方法です。
薬剤の効果があらわれるまでに時間がかかるため、一般的には治療目的ではなく、ツベルクリン反応やアレルギー反応などの検査の際に使用されます。
*皮下注射
インフルエンザのワクチンなど、日本国内で受けることが可能な予防接種の多くは、この皮下注射が用いられています。
真皮と皮下脂肪の間にある皮下組織に薬剤を注入する方法です。
皮下注射によって投与された薬剤は、毛細血管を通って緩やかに吸収されます。
そのため、効果があらわれるまでにある程度の時間がかかりますが、効果が長時間持続することが特徴です。
*静脈内注射
薬剤を静脈に直接投与する方法で、投与する薬剤の容量の制限がないことが特徴です。
薬剤が静脈の血流に投与されるため、注射の中では最も効果のあらわれが早く、命にかかわるような緊急時などに使用される方法です。
*筋肉内注射
新型コロナウイルスのワクチン接種には筋肉内注射によって行われています。
皮下脂肪の奥にある筋肉中に薬剤を投与する方法で、皮下注射よりも副反応のリスクが低いことで知られています。
ただし、筋肉内には多くの神経が走っているため、注射後に注射部位の鈍い痛みが続くことがしばしばあります。
なぜ採血は痛い?採血の痛みの主な原因とは?
太い針が多くの痛点を刺激する
採血を痛いと感じる1番の原因は、採血には太い針が使用されるということです。
血液には、ある程度の粘性があるため、注射に使用するような細い針では、静脈から十分な量の血液を確実に採取することが難しくなるのです。
針が太いことで、検査に必要な量の血液を素早く採取することができます。
しかし、細い針と比べて、皮膚の痛点をより多く刺激してしまうため、採血の際には少なからず痛みが生じてしまうのです。
痛点とは?
ヒトの皮膚には、熱さや冷たさ、圧力などを感じる感覚点があります。痛点はこれらの感覚点と同じく、ヒトの皮膚に存在する、痛みを感じる感覚点です。
痛点は、1cm2当たりにおよそ100~200程度分布しており、痛みのレベルは、どれだけの痛点を刺激したかによって変化します。採血の際に使用される太い針は、皮膚組織内の多くの痛点を刺激してしまうため、「痛い」と感じてしまう場合が多いのです。
血管の位置や太さ
採血を受けに行ったら、何回も針を刺されてしまったという経験がある方もいらっしゃるかと思います。
一般的に、採血の際には前腕の静脈に針を刺す場合がほとんどです。
そのため、前腕の静脈が見えづらい場所にあったり、血管が細い場合には、採血が上手くいかずに何回も針を刺しなおすというケースが多くなります。
当然、複数回針を刺すと、より多くの痛点を刺激することになってしまうため、必要以上に痛みや不快感を覚えることになってしまうのです。
注射部位によるもの
採血では、前腕の静脈から採血する場合が多くなります。
一般的に、以下の条件に合った部位が採血に適していると言われています。
・簡単に露出することができる
・見えやすく太い静脈が通っている
・皮膚が柔らかくて針を刺しやすい
前腕は腕まくりをすることですぐに露出でき、見えやすく太い静脈があるため、採血を行う部位の条件にピッタリ当てはまるのです。
前腕以外では、手の甲も露出しやすく静脈が見えやすい部位であるため、前腕からの採血が難しい場合には、手の甲から採血を行うという場合もあります。
しかしながら、手の甲からの採血は、前腕と比べて皮下脂肪が少なく、神経を傷つけてしまうリスクが高いため、痛みやしびれなどがしばらく残ってしまう場合があります。
不安や恐怖などの精神的なストレス
採血の前には、不安や恐怖などを感じてしまう場合が多いです。
このような精神的なストレスが自律神経に作用することで、血管が収縮してしまい、採血が難しくなる場合があります。
特に、過去に採血を失敗された経験のある方は、そのときのトラウマにより精神的なストレスを引き起こしやすいと言われています。
採血時のこんな痛みや体の異変には注意が必要!
採血の際は、太い針が痛点を刺激することで皮膚にチクッとした痛みを感じてしまいます。
この痛みは誰でも感じうるものですが、以下のような痛みや異変を感じた場合にはすぐに医師に相談するようにしてください。
採血部位の痛みが長時間続く・しびれがある
患部に長時間にわたる痛みやしびれがある場合には、「神経損傷」を引き起こしている可能性があります。
神経損傷とは、採血時に針で神経を傷つけてしまうことで引き起こる合併症です。
軽度の場合には、痛みやしびれは数日で治まることがほとんどです。
しかし、神経損傷が重度なものであったり、適切に処置されない場合には、慢性的な痛みやしびれ、感覚異常、運動機能の障害などを引き起こしてしまう危険性があります。
採血による神経損傷の頻度は、10万回に1回程度とごくまれですが、症状を放置していると重篤化してしまう恐れがあるため注意が必要です。
採血後に気になる痛みやしびれが出た場合は、すぐに採血をおこなった病院に問い合わせるようにしましょう。
めまいやふらつき
採血前後にめまいやふらつきなどがあらわれた場合には、「血管迷走神経反射」を引き起こしている可能性が考えられます。
血管迷走神経反射は、強い痛みや緊張などの精神的ストレスなどを感じることで副交感神経が活発になり、血圧の低下を起こす症状です。
採血時に血管迷走神経反射が起こると、めまいやふらつき、吐き気、発汗といった症状があらわれます。
血管迷走神経反射によるめまいやふらつきなどの症状は、慢性化する心配はありません。
しかし、採血後に体調が優れない場合には、横になって15分ほど安静にしましょう。
また、過去の採血でこれらの症状があらわれた場合には、事前に担当医師や看護師に伝えて、横になって採血を受けたり、採血後30分程度様子をみるなどの対策をとるとよいでしょう。
また、採血や注射など、針を使用した医療行為の際に血管迷走神経反射が起こることを「注射恐怖症」と総称することがあります。
全人口の約10%は注射恐怖症であると言われており、採血や注射によるめまいやふらつき、吐き気などは誰にでも起こりうる症状です。
注射恐怖症の最も効果的な治療法は、採血や注射に慣れることであると考えられています。
そのためには、精神的なストレスだけでなく、針の痛みを緩和するための対策を考えていくことが重要となります。
皮膚の赤みやかゆみ
採血時に皮膚の赤みやかゆみがある場合には、消毒用のアルコールやスタッフの手袋(ラテックス)によってアレルギー反応を引き起こしている可能性があります。
採血時のアルコールやラテックスのアレルギー反応が重篤化することはほとんどありません。
しかし、アルコールやラテックスにアレルギーがある場合には、事前に担当医師や看護師に伝えておくことで、クロルヘキシジンなどのアルコール以外の消毒薬やラテックスフリーの手袋で採血を行ってくれます。
血が止まらない・あざができた
採血後なかなか血が止まらなかったり、患部があざになってしまった場合は、皮下出血や止血困難の症状を起こしている可能性が考えられます。
血が止まらない場合には、採血部位を揉んだり刺激したりせず長めに圧迫するようにしましょう。
また、数日ほどで改善されることが多いですが、強い痛みを伴う場合には神経損傷等の別の原因も考えられるため、医療機関にでの診療を受けるようにしてください。
参考:採血で起こりうる副作用や合併症|神経損傷などの症状について (fastdoctor.jp)
参考:接種後の「失神」や、その原因ともいわれる「血管迷走神経反射」とは何ですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
採血の痛みを軽減するための方法
採血の痛みを軽減する方法として以下のようなものがあります。
事前に水分補給をしておく
血液がドロドロな状態だと、採血時に血管を探すことが難しくなります。また、粘性の高い血液は採血に時間がかかってしまう場合があるため、採血前に水分補給をしておくことで、採血をスムーズに行うことが可能です。
ただし、事前に水分制限の指示がある場合があった場合には、必要以上の水分を摂取しないように注意しましょう。
体を温める
採血前に体を温めておくことで、血行が良くなり血管が見えやすくなります。
血管が見えやすくなると、採血が失敗しづらくなるため、いつも採血で何回も針を刺されてしまうという方は試してみるとよいでしょう。
細い針を使用してもらう
採血には21G~22Gの太い針を使用する場合が多いでが、医療機関によっては23Gの少し細めの針で採血をしてもらえる場合もあるため、事前にスタッフに相談してみるとよいでしょう。
ただし、針が細いと検査に必要な量の血液を採取するまでに時間がかかってしまう可能性があります。
心臓より下に腕を下げておく
腕を心臓よりも下に下げておくと、血液が腕に集中して血管を拡張することが可能です。
採血を待っているときには、腕をだらんと下げておくと、よいでしょう。
深呼吸をしてリラックスする
採血時に緊張や不安から交感神経が優位に働いていると、痛みを感じやすくなる可能性があります。
採血の際には、鼻からゆっくりと息を吸い込み、口からゆっくり長めに息を吐くという深呼吸法を数回繰り返すことで、副交感神経が優位となり、痛みを緩和できると言われています。
また、副交感神経が活性化することで、血管が拡張して採血をスムーズに行いやすいと言われています。
採血が苦手という方はゆっくり呼吸することを意識してみるとよいでしょう。
横になって採血を受ける
採血の際に極度の緊張状態に陥ってしまう場合や、採血を行うとめまいやふらつきを起こしてしまうという方は、横になって採血を受けるとよいでしょう。
横になって採血を受けることで、精神的な負担が緩和され、副交感神経の働きによって痛みが緩和される可能性があります。
以前とは違う医療機関で受ける
採血の痛みはご自身の体質だけでなく、採血を行う看護師の経験などにも左右される可能性があります。
もし、以前採血をしたときに強い痛みを感じたのであれば、別の医療機関で採血を受けるということも一つの手です。
特に、子供は一度痛い思いをしてしまうと、その病院に対して恐怖心を抱いてしまうことも考えられます。
精神的な負担を軽減させるためにも病院を変えた方が良い場合もあります。
上記の対策は、採血の痛みを軽減するために有効であると考えられていますが、対策の効果には個人差があり、中には全く効果がないという方もいらっしゃるかもしれません。
特に、もともと血管の細い方や痛みに敏感な幼児などは、これらの対策の効果があらわれにくい場合が多いです。
麻酔シールなら採血の痛みを根本的に解消できる!
身体を温めたり深呼吸をするといった対策によって、注射の痛みを緩和することが可能ですが、針を刺す痛みを根本的に解消することは難しいです。
「どうしても針を刺すときの痛みが苦手」という場合には、医療用麻酔シールを使用をお勧めします。
医療用麻酔シールとは?
医療用麻酔シールとは、局所麻酔の成分を含んだパッチやテープ、クリームの総称です。
採血を受ける前に針を刺す部位にシールを貼ることで、針の 痛みを大幅に軽減し、不安感を解消することができます。
医療用麻酔シールの代表的な製品としては「エムラパッチ」「ペンレステープ」「エムラクリーム」が挙げられます。
エムラパッチ
エムラパッチは、パッチタイプの麻酔薬で、採血前の60分間採血部位に貼り付けておくことで、針の痛みを大幅に軽減することが可能です。
局所麻酔薬のリドカインとプロピトカインという2種類の麻酔成分を含んでいるため麻酔効果が高く、医療用麻酔シールの中でも人気の高い製品です。
満1歳以上であれば使用することが可能であるため、お子様の採血の際にもご使用いただけます。
*エムラパッチの用法・用量
年齢(月齢) |
体重 |
最大貼付枚数 |
最大貼付時間 |
0~2ヶ月 |
- |
1枚 |
60分 |
3~11ヶ月 |
5kg以下 |
1枚 |
60分 |
5kg超 |
2枚 |
60分 |
|
1~14歳 |
5kg以下 |
1枚 |
60分 |
5kg超10kg以下 |
2枚 |
120分 |
|
10kg超 |
10枚 |
120分 |
ペンレステープ
ペンレステープは、リドカインを主成分としたテープ状の医療用麻酔で、約30分間貼付することで、麻酔効果を発揮します。
エムラパッチと比べると麻酔の効果が薄いとされていますが、約30年に渡って利用されており、十分な麻酔効果が立証されています。
※ペンレステープの用法・用量
年齢 |
1回あたりの最大貼付枚数 |
3歳以下 |
2枚 |
4歳~5歳 |
3枚 |
6歳~7歳 |
4枚 |
8歳~9歳 |
5枚 |
10歳以上 |
6枚 |
引用: https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/530139_1214701S1051_1_09.pdf
エムラクリーム
エムラクリームは、リドカインとプロピトカインが配合されたクリームタイプの局所麻酔です。
エムラパッチと同じく2種類の麻酔成分を含んでいるため、高い麻酔効果に期待できます。
採血前の60分間患部に塗布することで針の 痛みを大幅に軽減することが可能です。
※エムラクリームの用法・用量
年齢(月齢) |
体重 |
最大塗布量 |
最大塗布時間 |
0~2ヶ月 |
- |
1g |
60分 |
3~11ヶ月 |
5kg以下 |
1g |
60分 |
5kg超 |
2g |
60分 |
|
1~14歳 |
5kg以下 |
1g |
60分 |
5kg超10kg以下 |
2g |
120分 |
|
10kg超 |
10g |
120分 |
医療用麻酔シールは、なぜ採血時の痛みに効くの?
麻酔と聞くと、点滴や注射器で体内に麻酔薬を入れることをイメージする方も多いかと思います。
そのため「テープを貼っただけで本当に麻酔の効果はあるの?」と疑問に感じてしまうかもしれません。
採血の針の痛みを感じるのは、針によって痛点という痛みを感じる感覚点が刺激されることが原因です。
痛点は筋肉や皮下組織などのヒトの体内ではなく皮膚の表面に分布しています。
そのため、麻酔成分を含んだテープを皮膚に貼り付けることで十分な麻酔効果を得ることが可能なのです。
ただし、医療用麻酔シールの麻酔効果は即効性のあるものではないため、用法をしっかりと守り、採血をする部分に一定時間貼り付けておく必要があります。
医療用麻酔シールは市販で買える?
エムラパッチやペンレステープなどの医療用麻酔シールは医療用医薬品に分類されており、原則として医師による処方が必要となるため、市販薬としての販売はされていません。
購入のためにわざわざ病院に行くのは面倒かと思いますが、オンライン診療サービスを利用することで、病院に行く手間なく自宅で簡単に診療・購入が可能です。
麻酔シールの注意点
麻酔シールを使用することで、針の痛みを我慢することなく採血を受けることができます。ただし、安全のため、使用の際には以下の点に注意してください。
用法・用量を守る
麻酔シールは、リドカインやプロピトカインといった麻酔成分がゆっくりと皮膚に浸透していくことで効果を発揮します。
そのため、貼付時間が短いと麻酔効果が十分に発揮されずに、採血時に強い痛みを感じてしまう場合があります。
反対に、指定された時間よりも長く貼り付けてしまうと、副作用症状があらわれてしまう可能性があります。
安全かつ効果的にシールを使用するために、用法・用量はしっかりと守るようにしましょう。
必ず医師の処方のもと購入する
医療用麻酔シールは、原則として医師の処方なしで購入することはできません。
しかし、海外製医薬品を個人輸入して販売している通販サイトでは、医師の処方なしでシールを購入できる場合があります。
*日本基準で薬剤の安全性・有効性が確認されていない
個人輸入サイトで販売されている医薬品は、日本基準での安全性や有効性の検査が行われません。
品質等の確認が行われていない医薬品を使用してしまうと、十分な効果が得られなかったり、健康被害をもたらしてしまう可能性があります。
特に、身体が十分に発育していない乳幼児に対してこのような薬剤を使用してしまうと、重篤な健康被害につながるリスクが高まります。
*偽造品が流通している可能性がある
個人輸入サイトでは、正規のメーカー品のパッケージを模倣した偽造品が流通している可能性があります。
当然ながら、偽造品には正規品と同様の効果が保障されていないため、使用しても薬剤の効果があらわれない可能性が高いです。
*医薬品副作用救済制度の対象とならない
日本国内で正規に流通している医薬品を使用したことによって重篤な副作用症状があらわれた場合には、「医薬品副作用救済制度」が適用され、医療費などの救済給付を受けることが可能です。
しかし、個人輸入薬のように非正規で流通している医薬品に対しては、医薬品副作用救済制度が適用されず、治療に必要な費用は全額自己負担となります。
日本国内で正規に販売されているエムラパッチやペンレステープなどを使用して重篤な副作用が起こる可能性は極めて低いです。
個人輸入サイトで購入した医療用麻酔シールは、そもそも正規品であるという保証がありません。
そのため、個人輸入サイトで購入した医療用麻酔シールを使用して重篤な副作用があらわれたけど治療費は全額自己負担、ということも十分考えられるのです。
個人輸入薬の使用には、様々なリスクが伴います。
また、たとえ正規品であっても身体の状態によっては、医療用麻酔シールを使用できないという可能性も考えられるため、事前に医師から説明を受け購入・使用するようにしましょう。
参考:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
まとめ
採血はその性質上、太い針を使用する必要があります。
そのため、個人差はありますが、多くの方が採血の際に痛みを感じています。
また、身体的な痛みだけでなく、精神的なストレスを感じる場合もあり、採血のストレスによって、めまいやふらつきなどを引き起こしてしまうことも考えられます。
採血の際には、身体、そして精神の負担を緩和するために、水分補給や深呼吸を行うとよいでしょう。
また、痛みに敏感な方は、エムラパッチやペンレステープなどの医療用麻酔シールを使用することで、採血の針を刺す痛みを大きく緩和することが可能です。
健康診断や薬物治療中の経過観察など、採血という行為自体は避けられるものではありません。
しかし、採血の痛みや恐怖を緩和することは可能です。ちょっとした工夫をする、最新医療を上手に利用するなどして、ストレスフリーな採血をしていきましょう。