パニック障害のオンライン診療が可能な病院おすすめ5選!受け方も紹介
「パニック障害はオンラインでも診てもらえるのかな?」
「オンライン診療ってどんな感じなんだろう?」
「普通の病院でもオンライン診療が受けられるの?」
交通機関を使うことへの抵抗感や人混みに遭遇する恐怖心などから、病院に行くのを億劫に感じているパニック障害の方は多いですよね。
ただ「オンライン診療」という言葉は聞いたことがあるものの「電話でお医者さんと話すのかな?」と、イメージが湧かない方もいるはず。ちゃんと診てもらえるのか、不安な方も多いでしょう。
そこで、この記事ではオンライン診療のメリット・デメリットを、通院と比べた際の費用の違いも交えて解説します。受け方も交え、オンライン診療が受けられるおすすめの病院も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
パニック障害はオンラインで診察可能
冒頭でも軽く触れましたが、パニック障害はオンラインでも受診可能です。
一見馴染みがないように感じられるオンライン診療ですが、2019年12月頃から発生した新型コロナウイルス感染症の流行を機に、多くの医療機関では積極的に遠隔での診察へ取り組んでいます。事実、2020年4月からオンライン診療に対応する医療機関数は年々増えています。
出典:令和3年版 情報通信白書「データで見るオンライン診療の状況」
発作や予期不安などの症状から外出に抵抗感を抱くパニック障害の方にとって、通院することなく自宅で診療が受けられるのは嬉しい限りでしょう。
落ち着く場所で医師の診察が受けられ、症状軽減につながる点でも、オンライン診療はパニック障害に悩む方にとって利便性の高いサービスだといえます。
オンライン診療とは?
オンライン診療とは、インターネットを介して医師からの診察が受けられる医療サービスです。病院から家といった離れた場所で診療を行うことから「遠隔医療」と呼ばれることもありますね。
オンライン診療では、対面診療と同様に医師の診断や治療が受けられます。また「SOKUYAKU」といったサービスを使えば、オンラインで薬も処方可能です。
出典:厚生労働省「オンライン診療のイメージ図」
パソコンやスマートフォンで自宅といった好きな場所から診察を受けられる点や通院時間や費用がかからないのが、オンライン診療最大の特徴です。
ただし、オンライン環境でのコミュニケーションに慣れていないと、スムーズに診てもらえない可能性も。オンラインという性質からか現状、遠隔医療の受診者は40歳以下の方が全体のおよそ3/4を占めています(総務省調べ)。
出典:令和3年版 情報通信白書「データで見るオンライン診療の状況」
「オンラインで診療を受ける」という行為への抵抗感からか、年齢が増すにつれ、対面診療を希望する方が多い傾向にあるようです。
病院ごとで診療の有無は異なる
オンライン診療が受けられるかは、病院ごとで異なります。特にパニック障害を診てもらう精神科や心療内科では、病院の方針や設備次第では受けられないところもあるのです。
なお、全国のオンライン診療可能な病院検索アプリ「CLINICS(クリニクス)」で調べたところ、2024年8月時点で285の病院がオンライン診療に対応していました。
大前提として、オンライン診療がすべての医療機関で受けられるわけではない点はおさえておきましょう。初診の予約前には、必ずオンライン診療に対応している病院かを確認するのが賢明です。
気軽に診察を受けたい人におすすめ
オンライン診療は、気軽に診察を受けたい方や病院で診てもらうのに抵抗感がある方、症状がでないか不安で通院を控えている方におすすめです。
パニック障害は、早期に治療へ取り組むほど早く完治できる病です。しかし、症状が不安定な時期には通院が難しいこともありますよね。前述したとおり、オンライン診療は自宅で受けられ移動の負担がかからないため、発作といった症状が起きる可能性を最小限におさえられます。
また、オンライン診療は予約がしやすいため、仕事や家事のすきま時間に診てもらうのも可能です。病院で診てもらうのにハードルの高さを感じている方も、自宅などの落ち着いた場所で受けられるオンラインであれば、気軽に受診できますよ。
オンライン診療の主な種類
ここからは、オンライン診療の主な種類2つを、それぞれ紹介します。
- 保険診療
- 自由診療
保険診療
保険診療とは国民健康保険制度のもと、健康保険が適用される診療方式です。健康保険証を提示すれば原則、医療費の自己負担が3割となります。
例外的に保険適用外の治療を受ける場合は負担割合が増すケースもありますが、薬物療法や心理療法など、基本的なパニック障害の診療・治療は保険診療の対象となることが多いです。
直接病院で診てもらう場合と同様に、健康保険証を提示すればオンライン診療時も保険が適用されるため、3割以上の医療費を負担する可能性は限りなく少ないといえます。
ただし、保険診療が受けられるのは指定の医療機関や治療内容に限られます。なかには、初診時にはオンライン診療が認められていない病院も。
オンライン診療が受けられるかはもちろん、保険診療の対象病院かどうかも、事前に確認しておきましょう。
自由診療
自由診療とは、前述した健康保険が適用されない診療方式です。
保険診療でカバーされていない治療やサービスを受ける場合は自由診療で受診します。保険が適用されないため、3割負担の保険診療とは異なり、自由診療の費用は全額自己負担となります。
前述したとおり、基本パニック障害の治療は保険診療の範囲で受診可能です。しかし、次のような希望を満たしたいと考える場合には、自由診療を選ぶ可能性もあるでしょう。
- 待ち時間を短くしたい
- 希望日に予約したい
- 通常よりも長い時間で診療・診察を受けたい
- 保険診療を実施していない病院で診療を受けたい
自由診療は、保険診療に比べ費用が高額になるものの、自身が希望する治療や診療を受けたい場合には有効な選択肢となり得ます。オンラインで長い時間診療を受けたいと希望する方は、自由診療で受けてみるのも良いでしょう。
ただし、後で驚かないよう、事前にどのくらいの費用がかかるかは確認しておきましょう。
パニック障害のオンライン診療可能な病院おすすめ4選
ここからは、パニック障害のオンライン診療が受けられるおすすめの病院を、厳選して4つ紹介します。
- iこころクリニック日本橋
- ココロモクリニック神田
- 新橋メンタルクリニック
- おりたメンタルクリニック
iこころクリニック日本橋
出典:iこころクリニック日本橋
iこころクリニック日本橋は、通いやすさが特徴の精神科・心療内科専門クリニックです。
iこころクリニック日本橋では、次のような多くの病院が対応していない時間帯や曜日に診療が受けられます。
- 平日(月・水・金曜)は夜20時まで受診可能
- 土曜・日曜日も受診可能
当日予約も可能なため、仕事や家事・育児で忙しい方でも診察を受けやすい体制が整えられています。
また、iこころクリニック日本橋ではオンライン診療に加え、訪問診療も受けられます。症状の具合や心持ちに応じて診療形式を選べるのは、パニック障害の方にとっては嬉しいポイント。
iこころクリニック日本橋なら、仕事や育児が忙しい方でもスムーズに診療が受けられますよ。
病院名 | iこころクリニック日本橋 |
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診療時間 | 月曜:9~20時 火曜:9~18時 水曜:9~20時 木曜:11~19時 金曜:9~20時 土曜:9~18時 日曜:9~18時 休診日:祝日 |
電話番号 | 0120-13-1540 |
オンライン診療の初診費用の目安 | 4,840円(990円+通信費3,850円) |
備考 | オンライン診療には、CLINICSのアカウント登録が必要 詳細はこちら |
アクセス | ※住所をタップすると、Googleマップが表示されます。 東京都中央区日本橋堀留町二丁目6番6号 ライフサイエンスビル8階 |
2024年8月時点の公式サイトの情報をもとに記載しています。
ココロモクリニック神田
出典:ココロモクリニック神田
ココロモクリニック神田は、専門医(※)の診察が受けられる精神科・心療内科の専門クリニックです。
平日だけでなく、土曜日も19時まで診療可能なため、夜遅くや休日でも診察が受けられます。Web上で24時間いつでも予約ができる点も嬉しいポイントです。
なお、オンライン診療は再診の方が対象のため、初診は対面で診察を受ける必要があります。対面で診察を受けてからオンライン診療へ移行することで、ビデオ通話でもスムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。
オンライン診療について不明点や疑問点がある方は、初診時に聞いておくと良いですよ。
ココロモクリニック神田は、対面診療とオンライン診療を併用しながら治療に取り組みたい方へおすすめのクリニックです。
※専門医
専門医とは特定の分野において専門的な知識と技術を持つ医師の資格を指す言葉です。精神科では、日本精神神経学会が認定する「精神科専門医」があり、精神疾患の診断と治療において高い専門性を有しています。
https://kokoromo.jp/
病院名 | ココロモクリニック神田 |
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診療時間 | 月/火/水/金/土曜:10~13時、15~19時 休診日:木曜/日曜/祝日 |
電話番号 | 03-3254-5560 |
備考 | ・オンライン診療は再診の方のみ(初診は対面診療必須) ・オンライン診療には別途、保険外負担3,300円が必要 |
アクセス | ※住所をタップすると、Googleマップが表示されます。 東京都千代田区鍛冶町2-8-6 メディカルプライム神田5F |
2024年8月時点の公式サイトの情報をもとに記載しています。
新橋メンタルクリニック
出典:新橋メンタルクリニック
新橋メンタルクリニックは、診療当日に診断書を受け取れる点が特徴のメンタルクリニックです。診察を受けたその日中に診断書が受け取れるため、再来院の必要がなく、忙しい方には非常にありがたいサポート体制が整えられています。
なお、オンライン診療はなりすましや服用薬の転売などを防ぐ目的から、初診での対面診療を経て予約が可能になります。直接専門医の診察を受けた後に、オンライン診療を受けるか決められる点は、融通が利きやすい魅力といえますね。
再来院という形で診断書をもらいにいく時間や手間をかけたくない方には特におすすめのメンタルクリニックです。
https://www.shimbashi-mental.com/
病院名 | 新橋メンタルクリニック |
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診療時間 | 月/火/木/金曜:10~13時30分、15~20時 水曜:10~13時30分 土曜:10~15時 休診日:日曜/祝日 |
電話番号 | 03-3507-5560 |
備考 | ・オンライン診療は再診の方のみ(初診は対面診療必須) ・オンライン診療には手数料として3,500円が必要 詳細はこちら |
アクセス | ※住所をタップすると、Googleマップが表示されます。 東京都港区新橋1-18-14 新橋MMビル5階 |
2024年8月時点の公式サイトの情報をもとに記載しています。
おりたメンタルクリニック
出典:おりたメンタルクリニック
おりたメンタルクリニックは、完全予約制の精神科・心療内科専門のメンタルクリニックです。
受診者の方と信頼関係を構築しながら一人ひとりに適した治療を行うため、初診は対面診療、再診でオンライン診療を並行できる方針をとっています。
オンライン診療時は診断書や処方薬を自宅に郵送してもらえるため、受診に際し自身で足を運ぶ必要はありません。対面診療の場合、現金払いのみ対応している病院が多いなか、クレジットカート決済ができる点も嬉しいポイント。
おりたメンタルクリニックは、診療の効率性を重視する方やクレジットカードで費用を決済したい方におすすめのクリニックです。
https://orita-mental.com/online
病院名 | おりたメンタルクリニック |
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診療時間 | 月/火/木/金曜:10~14時、15~19時 水曜:10~14時(オンライン診療のみ) 休診日:土/日/祝日 |
電話番号 | 03-5614-0756 |
オンライン診療の初診費用の目安 | 4,700円程度(保険診療の場合) |
備考 | オンライン診療は再診の方のみ(初診は対面診療必須) |
アクセス | ※住所をタップすると、Googleマップが表示されます。 東京都中央区日本橋大伝馬町13-8 メディカルプライム日本橋小伝馬町8F |
2024年8月時点の公式サイトの情報をもとに記載しています。
パニック障害のオンライン診療を受けるメリット
ここからは、パニック障害のオンライン診療を受けるメリットを、4つにまとめて紹介します。
- 通院する時間や費用・手間がかからない
- 落ち着く場所で診療が受けられる
- 通院に比べ診察費用を安価におさえやすい
- 診察の予約が取りやすい
通院する時間や費用・手間がかからない
通院する時間や移動費用・手間がかからない点は、オンライン診療のメリットの1つです。 本来、お医者さんに診てもらうには病院までの移動時間や交通費がかかります。また、病院が混雑していれば、到着してからも待ち時間が発生します。
しかし、オンライン診療は自宅で受診できるため、移動時間や費用は不要です。診察時間直前にビデオ通話を開始すれば良いため、病院で待機時間を過ごすこともありません。 頻繁に通院が必要なパニック障害の方にとって、通院する時間や費用・手間がかからない点は、オンライン診療の大きな魅力といえます。
落ち着く場所で診療が受けられる
自宅といった、落ち着く場所で受診できるのも、オンライン診療のメリットです。
前述したとおり、なかには「病院へ行くまでに症状が出てしまうのではないか」という恐怖心を抱いている方もいます。そんなパニック障害を持つ方にとって、通院自体がストレスとなることは少なくありません。
しかし、オンライン診療は自宅といった自分が安心できる環境で医師と対話できるため、通院に比べ心身にかかるストレスは少なくなります。
また、自宅であれば診察時の緊張や不安が和らぎ、お医者さんへ症状の程度や悩みを伝えやすくなります。結果として、治療効果も高まりやすくなるでしょう。
パニック障害の症状緩和につながる点でも、安心感のある環境で診察を受けることはオンライン診療の大きなメリットといえますね。
通院に比べ診察費用を安価におさえやすい
通院に比べ診察費用が安価におさえやすい点も、オンライン診療のメリットです。
オンライン診療は通院にお金がかからないため、その分受診費用をおさえられます。また、待合室や診療室などの環境を整える必要がない点から、オンライン診療は医療機関側のコスト削減にもつながります。
パニック障害の治療には半年から1年といった期間を要するケースが多いです。受信側と医療機関側の双方でかかる費用がおさえられる点を踏まえれば、結果としてオンライン診療での費用は通院に比べ安価におさえやすいといえます。
診察の予約が取りやすい
診察の予約が取りやすい点も、オンライン診療のメリットの1つです。
多くの病院ではオンライン診療専用の時間枠を設けているため、自身の都合にあわせた予約が可能です。また、通院への移動時間がかからないため、診療時間も調整しやすいです。そのため、仕事や家事・育児などで忙しい方でもスムーズに診察が受けられます。
パニック障害は早期に治療へ取り組むほど、スムーズに回復・完治できる病です。症状が悪化する前に診察を受け、早期の治療に励みやすい点でも、予約が取りやすいのはオンライン診療のメリットといえます。
パニック障害のオンライン診療を受けるデメリット
メリットに続き、ここからはパニック障害のオンライン診療を受けるデメリットを、3つにまとめて紹介します。
- 通信環境が悪いとスムーズに診察を受けられない
- 対面診療に比べ詳細に診てもらえない可能性がある
- 医師とうまく意思疎通できない可能性がある
通信環境が悪いとスムーズに診察を受けられない
通信環境が悪いとスムーズに診察を受けられない点は、オンライン診療のデメリットです。 オンライン診療はインターネットを介して行われるため「安定した通信環境を整えられるか」は非常に重要です。接続が不安定、速度が遅いなどの通信環境では途中で映像や音声が途切れてしまい、診察がスムーズに進まない可能性があります。
特に、診察中に重要な情報を伝えたい時や医師からの助言を受ける際に通信が途切れては不安や迷惑をかけている気持ちからストレスがたまりかねません。
頻繁に通信障害が起きる場合は診察そのものが中断・中止される可能性も。安定した通信環境を整えられない場合、オンライン診療は大きなデメリットとなり得るのです。
対面診療に比べ詳細に診てもらえない可能性がある
対面に比べ詳細に診てもらえない可能性がある点も、オンライン診療のデメリットです。
オンライン診療の場合、お医者さんは直接パニック障害に悩む方と対峙していないため、対面診療に比べ詳細な身体検査が行えないという制約があります。例えば、その他で脈拍や血圧の測定はできません。あくまで数値上でのデータや視覚的な観察に頼る部分が大きくなります。
また、ビデオ通話の画質が悪いと表情や仕草を詳細に観察することが難しくなり、パニック障害の診断が正確に行えない可能性もあり得るのです。
詳細な診断が行えるかは双方の通信環境に依存している点から、対面に比べ診察の精度が低下しやすいのはオンライン診療のデメリットといえます。
医師とうまく意思疎通できない可能性がある
医師とうまく意思疎通できない可能性がある点も、オンライン診療のデメリットです。
お医者さんとは画面越しで対話するため、対面診療とは異なるオンライン特有の感覚でコミュニケーションをとることになります。特に、互いが同じ空間にいないため、細かい言葉のニュアンスや感情が伝わりにくくなることがあるのです。
また、言葉で表現するのが難しい感情や症状がある場合、オンラインではその微妙な違いをお医者さんに伝えるのが難しいケースもあります。結果として、意思疎通が取れず、診察がスムーズに進まない可能性が生じるのです。
パニック障害のオンライン診療に必要なもの
パニック障害のオンライン診療には、主に下記の3つが必要です。
詳細 | |
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ビデオ通話が可能な情報通信機器 | カメラとマイクを備えたパソコンやスマートフォン、タブレット |
安定したインターネット環境 | Wi-Fiといった有線接続 |
病院指定のアプリ/Webサイト | 予約やビデオ通話で用いる専用のアプリやポータルサイト。事前にインストールや登録が必要になる場合がある。 |
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
オンライン診療を受けるには、ビデオ通話が可能な電子機器が不可欠です。お医者さんは、ビデオ通話越しで表情や姿勢から、パニック障害の症状や状態をより正確に判断します。そのため、原則メールやチャットのみでの診療はできません。
また、安定したインターネット環境もオンライン診療には不可欠です。不安定な通信環境では、診察中に画面や声が途切れ、スムーズに診療が行えません。最悪の場合、診察を中止せざるを得ない可能性もあるのです。
オンライン診療前に、通信環境が安定しているかは確認しておきましょう。
指定のアプリやWebサイトはオンライン診療に必要かは、病院ごとで異なります。病院のホームページ等で確認し、必要であれば事前にインストール・登録しておきましょう。
パニック障害のオンライン診療を受けるまでの流れ
なかには、どうオンライン診療を受ければいいのか、イメージが湧かない方もいますよね。
そこで、ここからはパニック障害のオンライン診療を受けるまでの流れを、4つのステップにまとめて紹介します。
- STEP1:診療を受ける病院を決める
- STEP2:診療に必要環境を整える
- STEP3:診療日時を予約する
- STEP4:当日に診察を受ける
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
STEP1:診療を受ける病院を決める
はじめに、オンライン診療を受ける病院を決めましょう。条件にあう病院が見つけやすいよう、先ほど紹介した病院検索アプリ「CLINICS(クリニクス)」などを活用するのがおすすめです。
在籍するお医者さんや対応時間など、詳細を確認しないまま病院を選んでは「もっとちゃんと調べればよかった...」と後悔しかねません。限りなく自分にあうところが選べるよう、下記を基準に、診療を受ける病院を決めましょう。
- 心療内科・精神科があるか
- パニック障害の治療に精通した医師(専門医)がいるか
- オンライン診療の対応時間はどのくらいか
- 予約はしやすいか
- 保険診療が受けられるか
- 受診者からの評判・口コミは良いか
- オンライン経由で薬を処方してもらえるか
なお、病院の評判は「m3.com」や「caloo」「QLIFE」などのサイトで確認可能です。病院を選び方についてより詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
https://mame-clinic.jp/column/panic-disorder-tokyo#wvh9
STEP2:診療に必要環境を整える
病院が決められたら、次にオンライン診療を受ける環境を整えましょう。具体的には、前述したとおり、オンライン診療に必要な下記を用意します。
- ビデオ通話が可能な情報通信機器
- 安定したインターネット環境
- 病院指定のアプリ/Webサイト
スムーズに診療が行えるよう、カメラやマイク、通信環境などは事前に確認しておきましょう。
STEP3:診療日時を予約する
診療環境が用意できたら、診察日時を予約しましょう。
多くの医療機関では、オンライン診療専用の予約システムを用意しています。病院のホームページやアプリから希望の日時を選択し、予約を進めましょう。
なお、初診の予約には通院時に記載する問診票のような情報入力を求められるケースがあります。スムーズに予約が進められるよう、下記に対する回答はまとめておくのがおすすめです。
- 症状の具合
- 発症時期
- 現在服用している薬
- 過去の診察歴 など
予約が確定したら、病院の案内に沿って、診察日までに必要な書類や情報を準備しておきましょう。
STEP4:当日に診察を受ける
予約した日時になったら、オンライン診療を受けましょう。
診察時間の少し前に、通信機器やインターネットの接続具合を再確認し、指定されたアプリ・Webサイトにログインしてお医者さんが来るまで待機します。
ビデオ通話が始まったら、普段の対面診療と同じように、現在の症状や悩みをお医者さんに伝えましょう。診察中は、お医者さんからの質問へ正直に答えることが大切です。
また、診察終了後は次回の予約や処方箋の受け取り方法などについて確認しておきましょう。オンライン診療の間に不明点や疑問点を聞いておけば、ビデオ通話が終わり次第、スムーズに処方箋の受け取りといった行動に出れますよ。
パニック障害のオンライン診療によくある疑問
最後に、パニック障害のオンライン診療によくある疑問へまとめて回答します。
- 診察とカウンセリングは何が違うの?
- 病院以外でパニック障害は治療できないの?
診察とカウンセリングは違うもの?
パニック障害の治療における役割が異なる点で、診察とカウンセリングには違いがあります。
- 診察:治療の方向性を決める
- カウンセリング:患者の心の負担を軽減し、より良い日常生活のサポートを提供する
診察は主にお医者さんが行います。受診者の症状を診断し、薬物療法といった治療方針を決めるまでの過程を指す言葉です。医師は受診者の健康状態を確認しながら、治療の進捗も管理します。
一方、カウンセリングは臨床心理士や精神科医との対話を通じて行う治療法です。心の安定に重きを置きつつ、受診者の感情や考え方を整理します。
ちなみに、病院でなくともパニック障害の治療を目的としたカウンセリングを受けるのは可能です。パニック障害への克服に向けたサービスを提供する「nico株式会社」では、症状の治療に特化した心理カウンセリングが受けられます。
出典:nico株式会社
株式会社nicoのカウンセリングでは、5,000件を超えるパニック障害に悩む人の症例データや経験をもとに、対話を通じて不安感を取り除く心理療法を行います。
2012年の創業からパニック障害への克服に向け活動を続けてきた株式会社nicoのサービスなら、カウンセリングも苦手なイメージを抱いている人でも、気兼ねなく試すことができますよ。
→ nico株式会社の公式サイトで「心理カウンセリング」の詳細を見る
病院以外でパニック障害は治療できないの?
先ほど紹介したnico株式会社では、心理カウンセリングに加え、パニック障害の克服を目的とした下記のオンラインサービスを提供しています。
「にこっとプラス」では、参加者同士がパニック症状への悩みや対処法などの情報を気軽に交換可能です。パニック障害に関する月1回以上のアドバイス動画や1日ごとにメールマガジンも配信しているため、コミュニティへの参加を通じて、症状に対処する治験を収集できます。
また、対処法をまとめた無料動画は視聴者の91%が実際に内容を実践し、症状の改善を実感しています。
出典:nico株式会社「無料動画の内容」
オンラインコミュニティや無料動画の内容が気になる方は、公式サイトで詳細をご確認ください。
→ オンラインコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」の詳細を見る
次の記事では利用者の口コミも交え、ここまでに紹介したnico株式会社が提供するサービスの評判を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
まとめ
この記事では、パニック障害のオンライン診療にまつわる下記6点について解説しました。
- オンライン診療の概要
- オンライン診療の種類
- オンライン診療可能なおすすめの病院
- オンライン診療を受けるメリット・デメリット
- オンライン診療に必要なもの
- オンライン診療を受けるまでの流れ
通院時に交通機関を使うことへ抵抗感や恐怖心がある方にとって、自宅で受けられるオンライン診療は、パニック障害の症状軽減にもつながる効果的な手段です。
ただし、オンライン診療にはビデオ通話ができる通信機器と安定した通信環境が不可欠です。また、オンライン診療可能な病院のなかには「初診は対面診療が必須」というところもあります。
後悔しないよう、この記事をオンライン診療が受けられる環境整備や、自身の条件にあう病院選びにお役立てください。
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