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採血で気分が悪くなる場合の対処方法は?原因から対策方法を解説

[2023.12.11]

「採血をすると、いつも気分が悪くなってしまう…」
「採血時に気分が悪くならない対処方法を知りたい!」

採血時や採血後に気分が悪くなってしまったり、めまいがしてしまったり…
一度でもこのような経験があると、採血のたびに憂鬱になってしまいますよね。

この記事では、採血時や採血後に気分が悪くなってしまう場合の原因からその対処方法についてご紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。

採血の時に気分が悪くなってしまう原因は「血管迷走神経反射」によるもの

採血をする際に気分が悪くなってしまう原因の一つに、「血管迷走神経反射」が挙げられます。
採血に対する恐怖心などにより、血圧の低下、脈拍の減少などが起こり、一時的にめまい、吐き気、失神などを起こす反応のことです。

血管迷走神経反射により一時的に脳への血流が減少することで意識を失ってしまう(失神)方もいらっしゃいます。
血管迷走神経反射自体は、健康上大きな問題になることはありません。
採血時に血管迷走性反射を起こしてしまった場合は、すぐに横になって休むことにより回復しますが、転倒により怪我をしてしまわないよう注意が必要になります。

参考資料:血管迷走神経反射について(第21回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)

 

血管迷走神経反射を起こしやすい状態は?

 

血管迷走反射は、以下の場合起こしやすくなると言われています。

  • 体調が悪い時
  • 脱水状態になっている時
  • 睡眠不足
  • 疲れている時
  • 長時間立っている時
  • 採血・注射に対して恐怖感が強い場合など

以前の採血時に気分が悪くなったことがある人はもちろんのこと、上記に当てはまる場合は血管迷走神経反射を起こしやすくなるとも言われています。
上記に当てはまる場合は、念の為採血を行う前に担当の看護師へ申告をし、ベッドで寝た状態で採血してもらうのもよいでしょう。

参考資料:血管迷走神経反射について(第21回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)

 

採血時に気分が悪くならないための対処方法

体調が悪い時の採血は避ける

風邪気味、あるいは軽い風邪を引いている程度であれば、採血を受けること自体は可能です。
ですが、現在コロナウイルス等の流行も収まっていないため、体調不良によって採血を受けるのではなく健康診断で採血を行う場合は後日に延期をするようにしましょう。

健康診断は、普段の健康な状態のチェックをするためのものです。
風邪を引いた状態で採血を受けると、風邪に対しての白血球の数が増えているため、血液検査の結果に影響が出ることが考えられます。

事前の水分補給を心がける

空腹時の採血が推奨されている検査であっても、特殊な場合を除き水一滴飲んでもいけないと言うことはありません。
事前に水分補給をしっかり行っておくと、血管が浮きやすくなるため採血がしやすくなることにも繋がります。

睡眠をしっかり摂り、身体をリラックスさせる

普段忙しく、十分な睡眠が取れていないという方も採血の前日は8時間程度は睡眠時間を確保するようにしましょう。
しっかり睡眠をとることで、採血前の過緊張などを防ぐことにも繋がります。

採血前はできる限り座って身体を休める

長時間同じ姿勢で起立していると下半身に血液がたまりやすくなり、頭の血液が不足がちになります。
採血前に長時間立っていることはできるだけ避け、必要があるときには、足を動かしたり、クロスさせたり、下半身にたまっていた血液を筋肉で押し戻すように心がけましょう。

採血の痛みや採血量を事前に知っておこう

採血に対して恐怖感を感じている方は血管迷走神経反射が起こしやすくなると言われています。
事前に「採血の痛みはどれぐらいなのか」「実際の採血量はどれぐらいなのか」知っておくことで恐怖心を和らげることに津がなるでしょう。

採血の痛みはどれくらい?

採血の痛みは、「一瞬チクッと針で刺された感じ」と表現される方が多くいらっしゃいます。

注射針の太さを表す単位は、ゲージ(G)と記されますが、ゲージの数字が大きくなるほど、注射針の太さは細くなります。
海外で使用される全血献血用の針は、ほぼ爪楊枝と同じ太さの16Gと言われていますが、例えば日赤では18G(1.2mm)の採血針が採用されています。

このように最近では患者さんへの痛みが軽減するように採血時に細い針を使用する病院が増えています。
細いストローでジュースを早く飲むのが難しいように、献血でも細い針では太い針に比べて採血のスピードが落ちてしまうという問題がありましたが、最近では針の先端を改良し、細い針で痛みが少なく、採血スピードも落ちないような形状のものもあるようです。

参考:【献血まるわかり辞典】vol.3「採血針」(日本赤十字社)

採血量は実は『大さじ1杯分程度』

採血に対して恐怖感を感じてしまう原因の一つに、「大量に血を採られている」と思っている方も多いかと思います。

しかし、血液検査は1本の試験官に対して約20mLくらいの採血量になります。
大さじ1杯が15mLですので、ほぼ同じ量と言えるでしょう。
一方で、献血の時には200mLや400mLを採るため、採血はその1/10以下の量となっています。

採血後に気分が悪くなってしまう場合は?

採血中以外にも採血後、しばらく経ってから気分が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。
こちらも「血管迷走神経反射」によるものと考えられますが、採血後は以下の点に注意するようにしましょう。

  • 採血当日の激しいスポーツは避ける
  • 重い荷物を持つのを避ける
  • エスカレーターや階段の上り下りには注意する
  • 水分を十分にとる
  • 休息をしっかり摂る

採血後に採血を行った腕に負担をかけてしまうと皮下出血などを起こしやすくなるため、できる限り避けるようにしましょう。

また、気分が悪くなってしまったり眩暈(めまい)がした場合は、すぐにしゃがむか横になるようにしましょう。
転倒時に自分はもちろんのこと、周囲の人を巻き込んでしまうことも考えられます。

また、採血を行った腕などに強い痛みを感じる場合は、採血を行った病院へ連絡をするようにしましょう。

成人の10人に1人が「注射恐怖症」

採血が苦手…というのはお子様だけではなく成人の方に多くいらっしゃいます。
実は、成人の10人に1人が「注射恐怖症」という採血など注射を用いる処置に対して不安や恐怖を感じる病に悩んでいると言われているのです。

注射恐怖症は、注射針を見るだけで心拍数が上がる、手が震えるなど、注射器自体に極度の恐怖や不安を感じる状態を指します。

  • 注射器を見ることで強い不安、恐怖感がある
  • 動悸
  • 発汗
  • 呼吸が速く、息が苦しくなる
  • 吐き気
  • 体の痺れ
  • 胸が締め付けられるような不快感
  • 気が遠くなる

上記のような不安症状が出る場合があり、注射恐怖症は血管迷走神経反射に関わっています。
血管迷走神経反射とは先ほどご紹介したように強い恐怖心や不安を覚えた際に、迷走神経を介して、反射的に血圧低下、徐脈などが生じ、急に頭から血が引いていく感じがしたり、重い場合は、気を失ってしまう(失神する)事があります。

普段の生活では問題ありませんが、採血というのは健康診断など避けては通れない場面も多くあります。

そのような際は「医療用麻酔シール」で痛み自体を大幅に軽減できるという対処法もあります。

 

採血がどうしても怖い場合は…医療用麻酔シールの使用で解決!

血管迷走神経反射は、身体の不調や水分不足などによって引き起こしやすくなると言われていますが、注射恐怖症のように「採血に対する強い恐怖心」でも引き起こしやすくなります。

「針を刺すときの痛みが怖い」「できる限り痛みを感じることなく採血を行いたい」という場合には、医療用麻酔シールを使用するという手もあります。

採血時の痛みを感じにくくなる?医療用麻酔シールとは?

医療用麻酔シールとは、局所麻酔の成分を含んだパッチやテープ、クリームの総称です。
採血を受ける前に針を刺す部位にシールを貼ることで、針の痛みを大幅に軽減することができると言われています。

医療用麻酔シールの代表的な製品としては「エムラパッチ」「ペンレステープ」「エムラクリーム」が挙げられます。

エムラパッチ

エムラパッチは、パッチタイプの麻酔薬で、採血前の60分間採血部位に貼り付けておくことで、針の痛みを大幅に軽減することが可能です。
局所麻酔薬のリドカインとプロピトカインという2種類の麻酔成分を含んでいるため麻酔効果が高く、医療用麻酔シールの中でも人気の高い製品です。
満1歳以上であれば使用することが可能であるため、小さなお子様の採血の際にもご使用いただけます。
2017年に開発された、効果が高く、かつリスクの少ない医薬品です。

*エムラパッチの用法・用量

年齢(月齢)

体重

最大貼付枚数

最大貼付時間

0~2ヶ月

-

1枚

60分

3~11ヶ月

5kg以下

1枚

60分

5kg超

2枚

60分

1~14歳

5kg以下

1枚

60分

5kg超10kg以下

2枚

120分

10kg超

10枚

120分

 

引用:佐藤製薬株式会社 | 外用局所麻酔剤 劇薬・処方箋医薬品 エムラクリーム リドカイン・プロピトカイン配合クリーム 外用局所麻酔剤 劇薬・処方箋医薬品 エムラパッチ リドカイン・プロピトカイン配合貼付剤 (medinfo-sato.com)

 

ペンレステープ

ペンレステープは、リドカインを主成分としたテープ状の医療用麻酔です。
採血前に約30分間貼付することで、麻酔効果を発揮します。
エムラパッチと比べると麻酔の効果が薄いとされていますが、約30年に渡って利用されており、十分な麻酔効果が立証されています。

※ペンレステープの用法・用量 

年齢

1回あたりの最大貼付枚数

3歳以下

2枚

4歳~5歳

3枚

6歳~7歳

4枚

8歳~9歳

5枚

10歳以上

6枚

 

引用: https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/530139_1214701S1051_1_09.pdf

 

エムラクリーム

エムラクリームは、リドカインとプロピトカインが配合されたクリームタイプの局所麻酔です。
エムラパッチと同じく2種類の麻酔成分を含んでいるため、高い麻酔効果に期待できます。
採血前の60分間患部に塗布することで針の痛みを大幅に軽減することができると言われています。

※エムラクリームの用法・用量 

年齢(月齢)

体重

最大塗布量

最大塗布時間

0~2ヶ月

-

1g

60分

3~11ヶ月

5kg以下

1g

60分

5kg超

2g

60分

1~14歳

5kg以下

1g

60分

5kg超10kg以下

2g

120分

10kg超

10g

120分

 

引用:佐藤製薬株式会社 | 外用局所麻酔剤 劇薬・処方箋医薬品 エムラクリーム リドカイン・プロピトカイン配合クリーム 外用局所麻酔剤 劇薬・処方箋医薬品 エムラパッチ リドカイン・プロピトカイン配合貼付剤 (medinfo-sato.com)

 

医療用麻酔シールは、なぜ採血時の痛みに効くの?

麻酔と聞くと、点滴や注射器で体内に麻酔薬を入れることをイメージする方も多いかと思います。
そのため「テープを貼っただけで本当に麻酔の効果はあるの?」と疑問に感じてしまうかもしれません。

採血の針の痛みを感じるのは、針によって痛点という痛みを感じる感覚点が刺激されることが原因です。
痛点は筋肉や皮下組織などのヒトの体内ではなく皮膚の表面に分布しています。
そのため、麻酔成分を含んだテープを皮膚に貼り付けることで十分な麻酔効果を得ることが可能なのです。

実は、海外では10年以上前から、子供の痛みのケアのために麻酔クリームが使用されてきています。

最近では日本でも「採血や注射前の痛みの緩和が重要」という意識や医療用麻酔シールを使用を求めている患者さんが多くいらっしゃることから医療用麻酔シールを使用できる医療機関が増えてきております。

 

医療用麻酔シールは市販で買える?

エムラパッチやペンレステープなどの医療用麻酔シールは医療用医薬品に分類されており、原則として医師による処方が必要となるため、市販薬としての販売はされていません。

購入のためにわざわざ病院に行くのは面倒かと思いますが、オンライン診療サービスを利用することで、病院に行く手間なく自宅で簡単に診療・購入が可能です。

注文〜到着までをスマホだけで全て完結することができるため、大変便利なサービスとなっています。

ただ、購入には事前にオンライン診察等も必要になるため、採血を予定している日から余裕を持って申し込むようにしてみてください。

医療用麻酔シールが購入できるオンライン診療サイト

 

麻酔シールの注意点

麻酔シールを使用することで、針の痛みを我慢することなく採血を受けることができます。ただし、安全のため、使用の際には以下の点に注意してください。

用法・用量を守る

麻酔シールは、リドカインやプロピトカインといった麻酔成分がゆっくりと皮膚に浸透していくことで効果を発揮します。
そのため、貼付時間が短いと麻酔効果が十分に発揮されずに、採血時に強い痛みを感じてしまう場合があります。
反対に、指定された時間よりも長く貼り付けてしまうと、副作用症状があらわれてしまう可能性があります。

安全かつ効果的にシールを使用するために、用法・用量はしっかりと守るようにしましょう。

必ず医師の処方のもと購入する

医療用麻酔シールは、原則として医師の処方なしで購入することはできません。
しかし、海外製医薬品を個人輸入して販売している通販サイトでは、医師の処方なしでシールを購入できる場合がありますが、日本の規定に合っていない成分が含有されている場合や偽物の可能性もあるので注意が必要です。
先ほどご紹介したように、オンライン診察で手に入れることができますので、必ず医師の診断を受けてから購入をするようにしましょう。

医療用麻酔シールが購入できるオンライン診療サイト

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事では採血で気分が悪くなる場合の対処方法とその原因から対策方法を解説しました。
採血時に気分が悪くなってしまう場合は「血管迷走神経反射」という現象が考えられます。
血管迷走神経反射は、体調不良や睡眠不足・水分不足などから起こしやすくなってしまうため、事前に対策をしておくことで対処することも可能です。

以前の採血の際に気分が悪くなってしまったという方は採血前に担当の看護師に事前に申し出をすることによって横になって採血をする、採血後にベッドで休ませてもらうなどの対応をとってもらうようにしましょう。

また、採血に対して強い恐怖感を感じている場合は「注射恐怖症」も考えられます。
注射恐怖症の場合は、血管迷走神経反射をより起こしやすくなってしまうため、医療用麻酔シールなどを使用して痛みを軽減し採血を行うことも可能です。

医療用麻酔シールはオンラインでも購入可能ですので、気になった方は是非試してみてくださいね。

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