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認知症テストの種類|内容、違い、チェックリスト、運転免許

[2023.06.07]

認知症のテスト、検査には、多くの種類が存在します。
この記事では、代表的な認知症のテスト、検査の種類や内容、免許証更新時の認知症テスト、認知症テストを受ける際の注意点などを解説します。

認知症テストの種類

認知症の検査、テストには、いくつかの種類があります。
ここでは、代表的な2つの「神経心理学検査」、「脳画像検査」の内容を解説します。

認知症テスト・分野別種類

知能関連の検査

ミニメンタルステート検査(MMSE検査) 代表的な認知症テスト。計算力、図形の描写など
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R) 代表的な認知症テスト。計算力、認識力など
コース立方体テスト 空間認識や知能など(積み木を使用)
レーヴン色彩マトリックステスト カラー図柄の、欠けた箇所に該当するピースを選択する

記憶関連の検査

三宅式記銘力テスト 聴覚の記憶を測定する
ベントン視覚記銘力テスト 絵を覚えて描く事で、視覚からの記憶を測定する
ウェクスラー記憶テスト(WMS-R) 記憶力の総合的検査

前頭葉機能、遂行機能の検査

前頭葉機能テスト(FAB) 6項目の設問で、前頭葉の働きをチェックする
時計描画テスト(CDTテスト) 時計の絵や、指定された時刻に針を配置する
MoCA-Jテスト 記憶や遂行脳機能の検査

その他の検査

うつ性自己評価尺度(SDS) 認知機能の低下によるうつ状態について検査する

医療機関で行う脳の認知症画像テスト

脳の萎縮度などを見る「形態画像検査」と、脳の働き具合を見る「機能画像検査」の2種類があります。

高齢者の運転免許証|認知症テスト・内容

運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が、75歳以上のドライバーは、認知機能検査等を受ける事が義務付けられています。

認知機能検査の対象年齢

75歳以上

認知機能検査はいつから

運転免許証・更新期間の満了日の6か月前から、受ける事が可能になります。
認知機能検査の対象者には、通知が警察から届きます。

運転免許証・認知機能検査の内容

運転免許証の認知機能検査は、記憶力や判断力を測定する検査です。

運転免許証・認知機能検査のやり方

検査用紙に記入、もしくは、検査に必要なソフトウェアが搭載されたタブレットにタッチペンで入力。

運転免許証・認知機能検査の検査項目

手がかり再生 記憶力の検査。イラストを記憶し、採点と無関係の課題を行った後、再度イラストをヒントなしに回答する。 時間の見当識 時間の感覚の検査。検査時における年月日、曜日や時間を回答する。

運転免許証・認知機能検査の判定、結果通知

検査終了後、採点し、その点数に応じて

  • 認知症のおそれがある方
  • 認知症のおそれがない方

のいずれかの判定が行われます。

 

検査結果は、はがき等を含む書面で本人に通知されます。

認知機能検査の判定が「認知症のおそれがある方」の場合

公安委員会(警察)から連絡があり、

  • 臨時適性検査
  • 診断書提出命令により医師の診断を受ける

などの追加の検査が必要となります。

 

これにより「認知症である」と診断された場合、聴聞等の手続を経た上で、

  • 免許の取消し
  • もしくは効力の停止

などの対応を受ける事となります。

主な認知症テストの特徴・内容|MMSE、長谷川式

ここでは、認知症テストの特徴と内容について、解説します。
特に代表的でよく用いられている神経心理学検査は、ミニメンタルステート検査(MMSE検査)と、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)です。

ミニメンタルステート検査(MMSE検査)

1975年にアメリカで作られた検査で、日本では「MMSE-J」という2006年に翻訳されたバージョンが使用されています。
世界で最も多く行われている、認知症の検査方法です。
字の読み上げ、質問に対する回答、図形の描画などを実施します。 質問項目は11項目。所要時間10分から15分ほど。
30点満点中、27点以下で「軽度認知障害の疑い」、20点以下(※)で「認知症の疑いが高い」と判断されます。
※日本版「MMSE-J」での基準。原典での基準は、23点以下。

長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は、精神科医の長谷川和夫氏による、認知機能の障害について調べる検査です。
1974年に開発され、1991年に一部改正されています。
簡単な計算や、日付や場所などの認識を確認する設問に答える方式のテストです。 所要期間は10分から15分ほど。
30点満点中、20点以下で「認知症の疑いが高い」と判断され、点数が低いほど重度とされます。
テスト時の気分や体調によって、結果が代わることも多いので、テストの点数のみを根拠に「認知症である」と診断される事はありません。
他の診察などと併せて、慎重に診断されていきます。

時計描画テスト(CDT)

アルツハイマー病の診断に有効と言われる検査。
時計の絵を3種類の方法で描く検査となり、短時間で終わる事ができるので、回答者の負担が少ない検査と言えます。
また、検査を嫌がる方にも実施してもらいやすい、教養や年齢の差などの影響を受けにくい等の特徴もあります。

 

判断基準は、時計の描かれ方を見ます。
認知症の疑いが高い場合には、

  • 時計の形が極端に小さい
  • 数字や針が間違って描かれている

などの特徴が、時計の絵に現れます。

ABC認知症スケール(ABC-DS)

日本で開発された、アルツハイマー型認知症の進行具合を調べる検査。
日常生活の動作、行動、心理状態を、本人ではなく介護者に質問し、9段階で判断します。

DASC-21

DASC-21(地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート)は、21の設問に答えてもらい、評価するテストです。
認知機能と、生活機能の両面を評価する事ができるテストです。
軽度認知症の、生活機能障害を検出しやすい、簡単に短時間で実施できる等の特徴があります。

自宅でできる|認知症チェックリスト

ご本人自身や、身近な方がチェックできる、認知症の自己診断テストが、専門機関で公開されています。

あくまでセルフチェックなので、医学的診断に代わるものではありませんが、おおよその目安を知る事は、現状把握と、今後の方針を考えるきっかけ作りにも役立ちます。

 

※体調が低下している場合は、診断結果が「認知症疑い」寄りになる可能性があります。

認知症予防協会「認知症自己診断テスト」

一般社団法人・認知症予防協会による、「認知症自己診断テスト」は、10項目の質問に答える事で、認知症の可能性がどの程度かをチェックできます。

 

絵や数字を覚える、年月日を答える、感じを数字に書き換える等の設問内容になっています。

 

一般社団法人・認知症予防協会「認知症自己診断テスト」
https://www.ninchi-k.com/print_test.html

とうきょうと認知症ナビ「認知症チェック」

東京都福祉保健局が運営する「とうきょう認知症ナビ」で提示されている、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」があります。
10項目の設問に答え、合計点で評価をします。
20点以上の場合は、「認知機能や社会生活への支障が出る可能性がある」とされ、医療機関や相談機関への相談をおすすめしています。

 

東京都福祉保健局・とうきょう認知症ナビ「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/checklist/index.html

脳の画像検査の種類と内容

専門の医療機関で必要に応じて実施する、脳の画像検査の種類と内容を解説します。
大きく分けて2種類あり、脳の萎縮度などを見る「形態画像検査」、脳の働き具合を見る「機能画像検査」が行われます。

CT(Computed Tomography)

X線を使用し、脳の断層撮影を行う検査です。輪切りにした頭部の画像が並び、脳の外傷や脳出血などを調べる事ができます。

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

電磁気を使用し、撮影を行う検査です。
認知症の検査で行う場合は、頭部を撮影して、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などが無いかどうか調べます。

VASRAD(Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer's Disease)

MRIのデータを使用し、脳の萎縮に関して調べる検査です。
アルツハイマー型認知症が、脳の萎縮に起因する事が多いため、この検査は、アルツハイマー型認知症の早期発見に役立ちます。
アルツハイマー型認知症の発症早期には、海馬などの萎縮が見られる傾向があります。

SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)

検査対象者に検査薬を投与し、その検査薬が体内でどのように動くかを計測、診断をする検査です。
認知症の検査で行う場合は、脳の血流が低下している場所や、その低下具合を検査します。

認知症のテスト、検査を受ける際の注意点

ここでは、スムーズに認知症の検査を受けたり、診断を受けた際に慌てないための注意点を解説します。

  • テスト、検査前にしておくと良い準備
  • テスト、検査後の対応ポイント
  • 認知症のテスト、検査を拒否された際の対処法

テスト、検査前にしておくと良い準備

心の準備

検査ではどのような事をするか医師に聞いておく、病院のホームページで確認する等して、検査への心構えをしておくと安心です。

  • 検査内容
  • 所要時間
  • 誰と行くか

など

心身の状態や病歴、普段の生活の様子をメモしておく

認知症の診察では、問診といって、現状の把握や病歴などが質問されます。
普段と違う場所や、緊張などから、とっさに答えられない事もあるため、日常の様子をノートなどにメモして持参すると、戸惑わずに済みます。

 

問診でよく聞かれる内容

  • 症状や、気が付いた時期
  • 生活への支障や困難なこと
  • 家族構成、症状が出ての家族への影響
  • 生活環境の変化があったか否か
  • これまでの病歴
  • 現在治療中の病気があるか否か
  • 普段飲んでいる薬があれば、その種類・薬名

など

 

上記以外にも、気がかりな事、日常の些細な事でも、思いつく限りメモしておきましょう。
診察時に、医師に納得がいくまで伝え、相談話しやすくなるため、おすすめです。

今後の方針を家族と話し合う

診断がついた際に、セカンドオピニオンを受けるか等、テスト・検査後の方針を考えておくと、結果を受けた時にも慌てずに済みます。
今後の生活のイメージを本人、家族と共有できる事は、とても重要です。

テスト、検査後の対応ポイント

診断結果のは家族と一緒に聞く

認知症か否かの診断結果を医師から聞く際は、家族や身近な人に同行してもらうと安心です。
診断結果からのショックの緩和、今後の説明などを漏らさず聞くことができる、色々な視点からの質問が出来るなどのメリットがあります。

本人以外の家族のみで診断結果を聞く場合は、本人に告知するか否かを考える

診断結果を家族が聞く場合、本人に結果を告知するがどうかも、重要な問題です。

  • 認知症と診断がついた事に本人がショックを受けるから告知しない
  • 本人の意思を大事にして今後の事を決めたいから告知する

など、考え方は様々です。
本人の心身の状態や、担当医師の意見などを総合的に見て、判断していきましょう。

介護者を決めておく

認知症の進行が進と、日常生活を送る事が困難になっていきます。
中度~重度と進行していくと、介護者が必要となります。
認知症が軽度なうちから、家族や親戚間で話し合い、介護を誰が担っていくかを相談しておく事が重要です。
ケアメネージャーとの連絡や方針決めなど、様々な場面で戸惑わないためにも、軸となる人を立てる必要があります。
介護は終わりがいつになるか分からないものです。役割分担などをきちんと話し合い、家族の負担を、少しでも分散できるようにしておきましょう。

近所や民生委員に認知症である事を伝えておく

認知症になると、徘徊、買い物の際の会計がわからない等のトラブルが起きることも。
近所の方々や、地域の民生委員に、家族が認知症である事を伝え、知っておいてもらう事も重要です。

認知症のテスト、検査を拒否された際の対処法

無理はしない

無理強いをすると、ますます検査に行かなくなる事も。
関係性の悪化に繋がる場合もあるので、無理に検査に連れて行く事は控え、間をあける、誘い方を変える等の工夫をしましょう。

 

一例としては、ストレートに「認知症の検査に行こう」と言うのではなく、持病の通院時に、「ついで」としてそのまま認知症の検査をしてもらう等の方法もあります。
後述する方法も参照ください。

今後の生活をしやすくためと理解してもらう

認知症のテストは、早期発見をして今後の対策を取れる、安心して生活するために大切なものだと理解してもらう事が重要です。
本人のため、周囲のためという事を、焦らず伝えましょう。

かかりつけ医など、専門家から説得してもらう

かかりつけ医や、看護師、専門家などから説得してもらうと、スムーズに行く場合もあります。
症状や相談事をメモにまとめ、事前に医師や看護師に伝えておくと、説得や診察がスムーズです。

認知症の訪問診療を利用して、自宅でテスト、検査してもらう

「認知症の訪問診療事業」というものがあり、地域包括支援センター、民生委員、医療機関が連携して行っているものです。
住まいの地域で利用可能であれば、自宅に来てもらい、認知症の検査をしてもらうのも一つの方法です。

「認知症初期集中支援チーム」に相談する

国の事業として、2014年から行われている「認知症初期集中支援チーム」の設置。
これは、地域包括支援センターや、認知症疾患医療センター等を拠点として設置されている、医療・介護の専門職のチームです。
地域の医師や、認知症疾患医療センターと連携しながら、認知症の方本人と、家族の支援を行っています。
自宅への訪問に対応してくれる場合もあるので、ぜひ相談を。
認知症の検査だけでなく、状況を見て適した対処を相談していく事も可能です。

まとめ

認知症テスト、検査は、早期発見や治療のために、とても重要です。
不安や心配な事は抱え込まず、地域包括支援センターや地域の高齢対策担当などに相談しましょう。
認知症テスト、検査は、認知症の早期発見の第一歩です。

参考文献

警視庁「認知機能検査について」
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html
東京都健康長寿医療センター「認知症のアセスメント(DASC)」
https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/kenshu/documents/2021047.pdf
厚生労働省「(参考)認知症初期集中支援チームについて」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000035310.pdf

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