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不眠症とは?原因や対処方法、睡眠時間と不眠症の関係について解説

[2023.05.16]

不眠症とは寝つきが悪かったり、途中で目が覚めたり、二度寝できなかったりなどさまざまな“眠り”に関する問題のために、日中に眠気やだるさ、やる気や集中力の低下など心身に不調が現れる病気です。

実は、大人の3人に1人が不眠症を自覚しており、さらに10人に1人は慢性的な症状に悩まされている現代病の1つです。では不眠症とは、一体どのような病気なのでしょうか?

本記事では不眠症の原因や対処方法、睡眠時間と不眠症の関係についてご紹介します。

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不眠症とは?

不眠症とはさまざまな原因により“睡眠”に悪影響を与え、しっかり眠れないことで日常生活や仕事、心身に支障をきたす病気です。

一般的に睡眠に影響がある状態とは、次のケースがあげられます。

  1. 寝つきが悪い・途中で目が覚める・朝早く目が覚める、眠っても疲れが取れないなどの夜間に睡眠がとれない
  2. 適切なタイミングと適切な環境下で眠っても眠れない
  3. 夜間の睡眠困難のために、疲れや体調の悪さを自覚したり、注意力や集中力が低下したり、気分がすぐれなかったりと日常生活に影響を及ぼす

ただ寝付けないとか、睡眠時間が浅いというだけではなく、日常生活上での不調というところがポイントで、長く続いてしまうと精神的にも非常にストレスとなってしまうので注意が必要です。

不眠症の原因

不眠症の症状や原因は、ひとりひとり異なります。

つまり不眠症に悩んでいる同じ人でも、昨日眠れなかった原因と、今日眠れなかった原因は異なっているケースもあるということです。自分が眠かった原因は何なのか、まずは現状を知ることが必要です。

代表的な不眠の原因は以下の通りです。

環境要因

時差、暑い・寒い・明るい・うるさい、枕や寝具が変わる

身体的要因

年齢、性別、痛み、かゆみ、病気、胸の苦しさ、頻尿

心理的要因

悩み、不安、緊張、イライラ、睡眠へのこだわり

生活習慣要因

酒・たばこ・カフェインの摂取、運動不足、不規則な生活リズム

薬の副作用

また、不眠症の原因には隠れた病気が潜んでいることもあります。

たとえば、睡眠時無呼吸症候群・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)・周期性四肢運動障害・うつ病などがそれにあたります。このような場合には、不眠に対処する前に、元の病気の治療を開始することが大切です。

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睡眠時間が短いと不眠なの?

では、そもそも不眠とはその名の通り、眠ることができない病気ですが、睡眠時間が短いというだけで不眠といえるのでしょうか?睡眠時間には個人差があるものです。

日本人の平均睡眠時間は7時間半。しかし2~4時間睡眠でも間に合うショートスリーパーの人、10時間眠らないと足りないロングスリーパーの人と個人差はとても大きいのです。

そのため睡眠時間が短くても「不眠症」とはいいません。「眠れないこと」が、生活や仕事に影響を及ぼしてしまうと「不眠症」と診断されるのです。

不眠症=睡眠時間が短いわけではありませんので、睡眠時間にはこだわりすぎず、あくまでも自分の体調が良いかどうかというところに注目することが大切ですね。

不眠症の種類

不眠症は、特徴ごとにいくつかのタイプにわけられます。それぞれを以下にまとめました。

1つ目は「どのようなときに眠れないか」で分けたものです。

入眠障害

寝つきが悪い

中途覚醒

途中で目が覚める

早朝覚醒

一度目が覚めると眠れない

2つ目は「どのくらいの期間眠れないか」で分けたものです。

誰もが、1日や2日眠れないことはあるもの。
しかし、不眠と日中に体調がすぐれない状態が週3日以上続くのは明らかに「不眠症」です。
その期間が3か月未満を短期不眠症3か月以上続く場合を慢性不眠症と診断します。

3つ目は「不眠症の原因別」に分けたものです。代表的な不眠症には次のような種類があり、それぞれに特徴や対処方法が異なっています。

種類

特徴

対処方法

精神生理性不眠、原発性不眠

慢性的な緊張や不安と「眠れないのではないか」という条件付けが原因でおこる

生活習慣の改善

睡眠薬の服用

薬剤性不眠

抗パーキンソン病薬のレボドパ、アマンタジン、降圧薬として使われるプロ プラノノールなどのβ遮断薬、副腎皮質ステロイド、インターフェロンなど副作用で不眠になる

薬の減量や中止

身体疾患における不眠

かゆみや痛み、頻尿などが原因で不眠になる

原因となる病気の治療

睡眠薬の服用

精神疾患における不眠

うつ病の初期など精神疾患の症状の1つとして現れる

精神疾患に対する適切な治療をしなければ、睡眠薬だけでは改善しない

睡眠薬の服用

原因となる精神疾患の治療

脳器質性疾患における不眠

アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患、脳血管障害、脳腫瘍や頭部外傷、認知症などが原因で脳の睡眠に関連した部位が障害されて不眠になる。

原因となる病気の治療

睡眠薬の服用

不眠症の症状

不眠症の代表的な症状は以下のとおりです。

  • 夜眠れない
  • 朝早く目が覚める
  • ぐっすり眠れない
  • 途中で目が覚める
  • 疲れやすい
  • イライラする
  • やる気が出ない
  • 頭痛や腹痛がある
  • 集中力や記憶力、注意力、判断力が低下した
  • 仕事や勉強でミスをする

上記10項目のうち、当てはまるものが多ければ多いほど不眠症の可能性が高いです。
3項目以上当てはまる場合には、お早めに当院にご相談ください。

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不眠症の治療

不眠症の治療のゴールは”ひとりひとりが満足できる眠り”を得られ、”日常生活や仕事への影響を最小限にできる”ことです。単純に睡眠時間を長くすることが目的ではありませんので、寝つきがよくなる、夜中に目が覚めない、朝まで眠れる…など、ひとりひとり目指すゴールは異なっています。

  • 日常生活や飲酒・喫煙習慣を見直す
  • ストレスを軽減する
  • 睡眠環境を改善する

このようなことを意識するだけでも、不眠症の改善には十分な効果が現れる人も少なくありません。「あなたの不眠症の原因は何なのか?」「よく眠れるために改善できることはないか?」あらためて、考えてみてくださいね。

もしもどうしても眠れなかったり、日常生活に支障をきたしたりする場合には、睡眠薬の服用も有効な手段かもしれません。

もしかしたら、「睡眠薬」に対して“辞められなくなる”“副作用が心配”など、ネガティブなイメージを持たれている人も多いでしょう。たしかにどんな薬にも副作用は存在します。しかしながら、最近ではそういった副作用や依存性が少ない種類の薬も出ており、医師の指示のもとに正しく服用すれば、マイナスな点を最小限に抑えられます。

大切なのは主治医としっかり話をして、理解した上で治療を行っていくことです。わからないことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

不眠症は多くの人が悩まされている病気です。

不眠症は寝つきが悪い、途中で目が覚めるなどの夜間の症状だけではなく、眠さにより日常生活に支障をきたしたり、頭痛やだるさなどの体調不良を来したり、日中にも残る非常に辛い症状です。

治療がうまくいかないと、完全によくなるまでに長い時間がかかります。また市販薬で対処しようと思っても、不眠症の原因によっては上手くいかないことも少なくありません。

本記事を読んで「不眠症かもしれない」と思ったら、ぜひ一度当院にご相談ください。あなた自身、そしてあなたの身近な人の心の健康を守るために、スタッフ一同全力でサポートします。

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参考資料

1)不眠症  e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html

2)健康づくりのための睡眠指針 2014 平成26年3月厚生労働省健康局 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

 

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