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脂質異常症の改善方法とは?検査項目の基準と治療薬について解説

[2023.07.24]

脂質異常症は、体内の脂質のバランスが乱れる状態で、この状態が続くと動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞の原因になってしまいます。そのため、早いうちから治療を続けることが大切ですが、自覚症状がないため、ついつい治療が先送りになってしまうことも少なくないのが現状です。一方で現代の医療では、この状態を改善し、健康な生活を取り戻すための多くの治療法があります。

そこで、本記事では脂質異常症の基準や健康への影響をお伝えするとともに、脂質異常症に対する治療薬の特徴についてご紹介します。何が原因で脂質異常症が起こるのか、どのような影響を及ぼすのか、そしてどのような薬が利用でき、その効果や副作用は何かを理解することで、健康状態をより良くコントロールしていきましょう。

脂質異常症の基準

「脂質」の検査項目は3つあり、それぞれに基準値が設定されています。実際に健康診断などの結果があれば、ぜひ見比べてみてください。脂質異常症には4種類あり、診断基準は以下の通りです。

LDLコレステロール

140mg/dL以上

高LDLコレステロール血症

120〜139mg/dL

境界域高LDLコレステロール血症

HDLコレステロール

40mg/dL未満

低HDLコレステロール血症

トリグリセライド

(中性脂肪)

150mg/dL以上

高トリグリセライド血症

non-HDLコレステロール

170mg/dL以上

高non-HDLコレステロール血症

150〜169mg/dL

境界域高non-HDLコレステロール血症

LDLコレステロールは、一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれる脂質です。LDLコレステロールが増えることで動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳梗塞の発症と関連がみられます。

HDLコレステロールは、「善玉コレステロール」とも呼ばれる脂質で、余分なコレステロールを回収して動脈硬化の進行を抑える良い働きをしてくれます。そのため、値が低くなりすぎると血管の健康にとって悪影響です。

トリグリセライドは「中性脂肪」のことで、将来的な冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳梗塞の予防のためには適正範囲を保つ必要があります。

non-HDLコレステロールは、総コレステロールからHDLコレステロールを引いたものです。値が高くなると、冠動脈疾患の発症やそれによる死亡が上昇することがわかっています。

いずれの値も、適正範囲内になるよう調整することで、動脈硬化が関連する疾患の発症やそれによる死亡を抑えることが可能です。自覚症状がない病気ではありますが、治療を続けてください。

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脂質異常症の治療薬

脂質異常症の治療薬はいくつかの種類がありますが、ここでは主な6種類の治療薬の効果や副作用について解説します。

HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン系薬剤)

肝臓内でコレステロールを作る際に必要な「HMG-CoA還元酵素」の働きを阻害して、コレステロールの合成をおさえる薬です。LDLコレステロールを下げる作用がとても強く、脂質異常症の治療における中心的な薬と言えます。

副作用として、「横紋筋融解症」といって筋肉の細胞が傷ついて筋肉痛のような症状をきたすことがあります。服用中に、筋肉痛・脱力感・尿が茶色っぽいといった症状が出た場合には、早めにご連絡ください。この副作用の頻度としては1%未満とごく稀ですが、次に紹介する「フィブラート系製剤」と併用した場合や、腎機能が低い場合などにリスクが高まる可能性があります。

<HMG-CoA還元酵素阻害剤の例>

  • クレストール(成分名:ロスバスタチン)
  • リピトール(成分名:アトルバスタチン)
  • リバロ(成分名:ピタバスタチン)
  • メバロチン(成分名:プラバスタチン)
  • リポバス(成分名:シンバスタチン)
  • ローコール(成分名:フルバスタチン)

フィブラート系製剤

はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、トリグリセライドを下げる作用が強い薬です。HDLコレステロールを上げる作用も少し持っています。

フィブラート系製剤のうち、2018年に販売が開始されたパルモディアは、LDLコレステロールを下げる作用もHMG-CoA還元酵素阻害剤と同程度に強い点が特徴です。HMG-CoA還元酵素阻害剤では十分に効果が得られなかった方にも使いやすい薬といえます。

<フィブラート系製剤の例>

  • リピディル(成分名:フェノフィブラート)
  • ベザトールSR(成分名:ベザフィブラート)
  • パルモディア(成分名:ペマフィブラート)

小腸コレステロールトランスポーター阻害剤

食事由来のコレステロールが小腸を介して血液中に入り込む際、「小腸コレステロールトランスポーター」を通ります。このトランスポーターの働きを阻害して、コレステロールの吸収量を抑えるのが小腸コレステロールトランスポーター阻害剤です。

LDLコレステロール、トリグリセライドを下げ、HDLコレステロールを上げる作用があり、全体的に脂質のバランスを整えてくれます。

<小腸コレステロールトランスポーター阻害剤の例>

  • ゼチーア(成分名:エゼチミブ)

多価不飽和脂肪酸

青魚によく含まれるDHAやEPAが主成分の薬です。トリグリセライドの分解を促して、動脈硬化の進行を抑えます。作用はマイルドなので、ほかの治療薬と併用されることも多いです。副作用はほとんどありません。

<多価不飽和脂肪酸の例>

  • エパデール(成分名:イコサペント酸エチル)
  • ロトリガ(成分名:オメガ3脂肪酸エチル)

ニコチン酸誘導体

LDLコレステロールを下げる作用はさほど強くありませんが、トリグリセライドを下げる作用が比較的強めです。血管を広げる作用があるため、服用を始めた初期の頃に顔のほてりや頭痛といった副作用を感じることがありますが、徐々に慣れていきます。

ニコチン酸誘導体は、脂質異常症のほかに閉塞性動脈硬化症、レイノー病、バージャー病などにも使われることがあります。

<ニコチン酸誘導体の例>

  • ユベラN(成分名:トコフェロールニコチン酸エステル)
  • ペリシット(成分名:ニセリトロール)
  • コレキサミン(成分名:ニコモール)

陰イオン交換樹脂

コレステロールを体外へ排出するのを促す薬です。

肝臓でつくられたコレステロールの一部は、胆汁酸に作りかえられて消化管へ排出されたのち、再び小腸で吸収されてコレステロールとして利用されるようになっています。陰イオン交換樹脂は、胆汁酸と結合して小腸からの吸収を抑え、体外へ排出してコレステロール値を下げてくれます。

LDLコレステロールを下げる作用は強めです。副作用として、便秘やお腹の張りを感じる場合があります。

<陰イオン交換樹脂の例>

  • クエストラン(成分名:コレスチラミン)
  • コレバイン(成分名:コレスチミド)

脂質異常症の改善方法

脂質異常症と診断されても、必ずしもすぐに治療薬を使うというわけではありません。まずはじめに「食事・運動」に気を使っていただき、数値の変化を見ることもあります。治療薬をお使いの場合でも、食事や運動を意識していただくことで、より効果が得られやすくなりますので、ぜひ取り入れてください。

食事療法

全体としては、摂取カロリーを適正範囲内におさめることが大切です。

トリグリセライドが高い場合は、炭水化物の食べすぎを控え、アルコールも減らしましょう。LDLコレステロールが高い場合は、脂質の摂りすぎを抑えることも重要です。

また、LDLコレステロールを下げる働きのある食品を取り入れるのもおすすめです。以下のような食品を食べる機会を増やしてみましょう。

  • 大豆製品(豆腐、納豆など)
  • 海藻
  • 青魚
  • 果物

運動療法

運動によって、トリグリセライドが減り、HDLコレステロールが増え、脂質の値に好影響を及ぼすことがわかっています。

1日30分程度の運動が目標です。ウォーキング、サイクリング、スイミングなどの有酸素運動がとくにおすすめされています。あまり運動習慣がない方であれば、お手軽に始められるウォーキングなどから始めてみてください。

まとめ

本記事では、「脂質異常症」について、その原因、影響、そして薬物による治療法について解説しました。脂質異常症は、身体の脂質のバランスが乱れる状態であり、治療が遅れると心血管疾患のリスクを高める可能性があります。

しかしながら、脂質異常症は薬物療法により改善可能です。それぞれの薬には独特の特性と副作用がありますので、医師と共に自身に最適な治療法を見つけることが重要です。脂質異常症と指摘された際は、まずはお近くの病院に相談してみてください。

参考

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