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ハウスダストアレルギーをサプリメントで緩和?辛い症状を抑える栄養素について

[2023.01.07]

「花粉症の季節でもないのに鼻水が止まらない」「この辛いアレルギー症状を薬を飲まずにやわらげる方法はないかな」

ハウスダストによる「通年性アレルギー」は季節を問わず症状が出て辛いものです。ドラッグストアでは「アレルギーに負けないからだを作る」というサプリメントがたくさん販売されています。この記事では、ハウスダストアレルギーについて理解するとともに、症状を緩和できるような体づくりのための栄養素や足りないものを補うサプリメントについてご紹介します。サプリメントを上手に利用してハウスダストアレルギーを改善する方法や、その際の注意点も紹介します。

ハウスダストとは

ハウスダストとは、単なる「ホコリ」のことではありません。1mm以下の目に見えない細かい塵のことです。ハウスダストはとても細かいために空気中に舞い上がりやすく、吸い込むとアレルギー性鼻炎やアレルギー性の喘息、アトピー性皮膚炎の原因になるのです。

ハウスダストの発生場所

ハウスダストはあらゆるところに発生するものです。床、タンスの上、蛍光灯の傘の上、絨毯や布団、まくらなどの繊維の中、エアコンの中、衣類を着脱する洗面脱衣所など、人が活動するところにはハウスダストがあります。

朝、起きぬけに激しくくしゃみが出る現象を「モーニングアタック」と言います。夜の間にハウスダストは床に落ちますが、朝になり人が動き始めるとともに空気中に舞い上がります。それを吸い込んでアレルギー反応を起こすのです。

ハウスダストによる症状とアレルギーの原因について

ハウスダスト(ホコリ)の中には様々なアレルギー物質が含まれています。その中には花粉やダニの死骸、ペットの毛やフケ、剥がれ落ちた人の表皮、繊維くずやカビの胞子など様々なものがあります。人がハウスダストを吸い込むことによってアレルゲンが体内に入ると、免疫が発動します。特徴は激しいくしゃみ、むずがゆさ、鼻水、鼻づまり、体のかゆみ、気管支炎などの症状です。

アレルギー症状のメカニズムについて

アレルギーを引き起こす原因になるものを「アレルゲン」といいます。ヒトの体には「免疫」という仕組みがあり、体の中に入ってきた細菌やウイルス、異物などを攻撃し、排除しようとします。アレルギーはこの「免疫」作用が過剰に働くことが原因で起こる疾患です。

人体には多くの免疫システムが備わっています。そのひとつが「IgE抗体」というものです。IgE抗体は強力な攻撃能力を持ちます。体に有害な物質が侵入すると、血液から分離され、有害物質を排除するのです。それだけでなく、次に同じ物質が体内に侵入してきた時にはすぐに攻撃できるようにスタンバイ状態になります。

アレルギーはIgE抗体が「有害なもの」とみなしたものに対して作られ、起きる症状です。マスト細胞と結合して浮遊していたIgE抗体は、アレルゲンを認識するとマスト細胞に働きかけて「ヒスタミン」を放出します。

ヒスタミンは、本来は人体にとって有益なものです。体が損傷を受けると、ヒスタミンが放出されます。血液を傷口に集めて、修復するようにという指令を出すためです。しかし、アレルギーは免疫の過剰な反応です。一般的に「アレルギー体質」の人は血液検査をすると「IgE抗体」が多いということがわかっています。

ハウスダストアレルギーは遺伝性?

はっきりしたことはわかっていませんが、親がアレルギー体質であるなら、生まれてきた子どもにもアレルギー体質は遺伝すると考えられます。ただし、親とまったく同じ物質に対してアレルギーを起こすというわけではなく、なにがアレルゲンになるかはわかりません。アレルギーには環境要因も大きく関係しているため、過度に恐れる必要はないでしょう。

アレルギー症状について

ハウスダストに含まれているアレルゲンがどこに付着するかによってアレルギーの症状が変わります。鼻の粘膜に付けば「アレルギー性鼻炎」となり、気管に入れば「アレルギー性気管支炎」や「アレルギー性喘息」となります。乾燥しがちな肌からアレルゲンが侵入し、肌表面で炎症を起こしたものが「アレルギー性皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」です。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎と風邪の症状はよく似ています。アレルギー性鼻炎が風邪と違うのは、風邪が2〜3日で解放に向かうのに対し、アレルギーは鼻炎の症状が長く続くことです。2週間以上も鼻炎の症状が続くようなら耳鼻科、もしくはアレルギー外来を受診してください。アレルギー性鼻炎の特徴は、次のようなものです。

  • 激しいくしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり

アレルギー性結膜炎

アレルギー施結膜炎に見られる症状は次のようなものです。ひどいアレルギーを起こすと、白目が黒目にかぶさるように腫れてしまい、目が開けられなくなることもあります。重症度に応じて抗ヒスタミン剤やステロイドの目薬が処方されます。

  • 強い目のかゆみ
  • 目が充血する
  • 白目が腫れる
  • 目やにが多くなる
  • サラサラの涙が出る
  • 結膜にブツブツができる

アレルギー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギー性皮膚炎の一種です。単に接触したところだけに症状が表れるのではなく、全身に強いかゆみ症状が出ます。子どもの頃に発症し、成長とともによくなっていくことが多いとされていますが、その機序はまだよくわかっていません。アトピー性皮膚炎に関しては保湿が最も重要です。加えて抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイドなどを併用します。

  • 強いかゆみ
  • 腫れや痛み
  • 肌の乾燥や荒れ
  • 水泡を伴ったブツブツ

気管支喘息

気管支喘息は2歳頃までに発症することが多いアレルギー疾患です。ハウスダストを吸い込むことが原因になります。大人になるにつれてよくなっていく人もいますが、30%の人は大人になっても続くことがあります。また大人になってから突然発症することもあり、子どもだけの疾患というわけではないのが特徴です。抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイドの吸入剤などが処方されます。

  • 「ヒュー、ヒュー」という喘鳴
  • 呼吸困難
  • 激しい咳と痰
  • 胸痛

アレルギー反応を抑えるのに役立つ栄養素について

ハウスダストを生活の中からすべて取り除くことは難しいものです。しかしながら、アレルギーについての研究が進み、免疫のバランスをとることによってアレルギー反応を緩和できることがわかってきました。

多価不飽和脂肪酸

脂肪酸は人の細胞膜の表面を構成します。必要に応じて細胞から切り離され、炎症を鎮める役割を持っています。近年、アレルギー反応は飽和脂肪酸であるω-6とω-3とのバランスが崩れた時に起こることがわかってきました。

ω-3は人の体内で合成することができないものです。食物から摂取しなければなりません。ω-3系の油脂にはα-リノレン酸、EPA、DHAがあり、多くは青魚の赤身に含まれていることが知られています。刺身で食べたり焼いたり、煮たりするのがよいでしょう。油を使った料理にするとω-6系の油脂を多くとることになり、相殺されてしまうからです。缶詰を利用することもできますが、オイル漬けではなくスープ漬けのものを使うようにしましょう。

【ω‐3を多く含む魚】

  • サバ
  • カツオ
  • タラ
  • アナゴ など

性別や年代によって違いはあるものの、日本人のω‐3の一日の推奨摂取量は約220㎎です。(2020年版 日本人の食事摂取基準 P138)特に妊娠中の女性は積極的にω‐3を摂取することにより、赤ちゃんがアレルギー体質になることを防げるかもしれないということがわかっています。しかしながら、この量を食品だけで撮ろうとすると青魚を毎日丸ごと一匹以上、アマニ油などなら小さじ1杯以上摂らなければなりません。食品だけで補うのが難しいなら、サプリメントで補うのも有効です。

【 ω-3を摂ることができるサプリメント5選】




商品


EPA+DHA+セサミンEX

サントリー


DHA/300mg

EPA/100mg


DHA・EPA

大正製薬


DHA/400mg

EPA/200mg




やずやの青魚の知恵

やずや




ネイチャーメイド

スーパーフィッシュオイル

(EPA/DHA)

大塚製薬


DHA120mg

EPA162mg


植物性DHA

エレビット


DHA200mg

値段

5346円

4320円

2160円

1470円

2700円

内容量

120粒

150粒

120粒

90粒

60粒

一日当たりの価格

約178円

約144円

約72円

約49円

約90円

分類

栄養補助食品

栄養補助食品

栄養機能食品

機能性栄養食品

栄養補助食品

 

ビタミン類

ビタミンAは粘膜を保護するために必要なビタミンです。ビタミンAが不足すると粘膜が乾燥して角質化し、アレルゲンが入り込みやすくなります。ビタミンCは皮膚の乾燥を防ぐコラーゲンの生成のために必要です。また、アレルギーのトリガーになるストレスを緩和します。またビタミンDが不足すると免疫異常を起こすことが知られており、ハウスダストなどによるアレルギー症状に悩む方には積極的に摂ってほしい栄養素です。

【ビタミンAを多く含む食品】

  • ウナギ
  • 牛や鳥、豚のレバー
  • 人参
  • かぼちゃ
  • にら など

【ビタミンCを多く含む食品】

  • レタス
  • キュウリ
  • キウィ
  • リンゴ
  • みかん

【ビタミンDを多く含む食品】

  • 干しシイタケ
  • きくらげ
  • サケ
  • しらす干し
  • レバー

【ビタミン類を補えるサプリメント4選】


商品

マルチビタミン

DHC

マルチビタミン

ネイチャーメイド

チョコラAD

エーザイ

マルチビタミン&ミネラル

えがお

値段

956円

980円

1408円

1134円

内容量

30粒

50粒

50カプセル

120粒

一日当たりの値段

約13円

約19円

約28円

約37円

分類

栄養機能食品

栄養機能食品

第②類医薬品

栄養機能食品

 

カテキン

緑茶に含まれるカテキンはポリフェノールの1種です。抗酸化作用があり、アレルギー物質の伝達情報をブロックする働きがあるのではないかと考えられています。また、カテキンやカフェインがヒスタミンを放出する前のマスト細胞に働きかけ、症状そのものを抑える可能性についても報告されています。

【カテキンを多く含む食品】

  • 緑茶
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • 小豆
  • ココア

【カテキンを補えるサプリメント4選】

商品

桑の葉&茶カテキンの恵み

和漢の森

カテキン減脂粒

DMJ笑顔生活

カテキン 30日分

DHC

緑茶エキス400mg

ナウフーズ

値段

980円

980円

820円

2340円

内容量

120粒

62粒

60粒

250粒

一日当たりの値段

約33円

約33円

約27円

約78円

分類

機能性表示食品

機能性表示食品

栄養補助食品

栄養補助食品

 

乳酸菌

近年アレルギー専門医たちによって、アレルギー体質の人の糞便に含まれる乳酸菌の数が、そうでない人よりも少ないということが指摘されています。腸には免疫に関係した細胞が多く集まっており、腸内の環境を守ることで、腸からアレルゲンが体内に侵入することを防ぐことができます。

乳酸菌は身近な発酵食品に多く含まれています。食事の中に上手に取り入れて腸内環境の改善をめざしましょう。その他にも、サプリメントなどで効率よく取り入れることもできます。

【乳酸菌を多く含む食品】

  • ヨーグルト
  • 発酵乳
  • チーズ
  • ぬか漬け
  • 味噌
  • 納豆

【乳酸菌を含むサプリメント5選】

商品

ココカラケア 

カルピス

免疫ケア

キリン

大腸のキホン

森永ビヒダス

アレルケア

アサヒ

ビオフェルミン

大正製薬

値段

4420円

1980円

1200円

4200円

1800円

内容量

120粒

60粒

28粒

120粒

350粒

一日当たりの値段

147円

132円

85円

140円

62円

分類

機能性表示食品

機能性表示食品

機能性表示食品

機能性表示食品

指定医薬部外品

食物繊維

食物繊維は腸内環境の中で善玉菌の餌になります。近年、アレルギーと腸内環境との関係が指摘されており、昔ながらの日本食が再び注目されています。食物繊維は水溶性のものと不溶性のものに分かれており、腸内で善玉菌の餌となるのは水溶性の食物繊維です。不溶性食物繊維は水分を吸収して腸のぜんどう運動を促し、腸内の環境整備をしています。

【水溶性の食物繊維を多く含む食品】

  • わかめ
  • ひじき
  • サツマイモ
  • ホウレンソウ
  • 人参
  • 玄米

【水溶性の食物繊維を多く含むサプリ4選】

商品

Wの健康青汁

新日本製薬

食物繊維

ファンケル

 

食物繊維

ネイチャーメイド

イージーファイバー

小林製薬

値段

4320円

5540円

880円

オープン価格

内容量

31本

30本

240粒

30パック

一日当たりの値段

約139円

約184円

約29円

 

分類

機能性表示食品

栄養補助食品

栄養補助食品

特定保健用食品

 

サプリメントを飲む際に注意すること

アレルギーの改善のために、まずは必要な栄養素をバランスの良い、きちんとした食事から摂るのは大切なことです。しかしながら、いつも完璧というわけにはいきません。足りない分はサプリで補えば、効率的に必要な栄養素を摂ることができます。でも、サプリメントで栄養素を補うなら、いくつかの注意点があります。

過剰摂取による被害

サプリメントを利用する際に最も注意すべきなのは過剰摂取の問題です。これまでにもたびたび、サプリメントに頼りすぎてかえって健康を損ねてしまったという事例が報道されてきました。サプリメントには複数の栄養素がブレンドされている場合が多く、複数のものを同時に摂取すると、成分が重複してしまうことがあるため注意が必要です。

 医薬品との飲み合わせ

サプリメントによっては、処方薬の効果を減弱させたり、逆に過剰に強めてしまうものもあります。アレルギーは完治が難しい疾患です。長く付き合っていかざるを得ないこともあります。サプリメントを始めるなら、いま飲んでいるお薬との飲み合わせについて医師や薬剤師によく相談してください。

サプリメントを摂るなら

アレルギーに効果があるとうたっているサプリメントは多くあり、どれを飲んだらよいのか迷うかもしれません。サプリメントを飲むなら上記のことを踏まえて、自分が必要とする成分がどれぐらい含まれているのかを確かめるようにしましょう。また、必要以上に飲むことは避けましょう。ビタミン類には過剰に摂取すると健康に悪影響が及ぶものもあります。

海外のサプリメントには日本では承認されていない成分が含まれているものもあります。個人で輸入して使用することは避けてください。購入する際には、業者についてもよく調べ、よくわからない会社のものを買わないようにすることも重要です。

過去にサプリメントで健康被害を起こした事例の中には「海外旅行のお土産」としてもらったものを飲んだという人がいます。「よくわからないものは飲まない」という大原則を忘れないようにしましょう。万が一、海外製のサプリメントを飲んで健康被害を起こしても、日本の救済制度の対象にならないことがあり、注意が必要です。

まとめ

ハウスダストによるアレルギーは、生活している限り完全には取り除けないものです。規則正しい生活、バランスの取れた食事はアレルギー改善のためには欠かせません。サプリメントは薬ではなく、補助的なものです。アレルギーで辛い症状があってお困りなら、まずは医療機関での治療をお勧めします。

 

参考サイト

大正製薬「ハウスダストの原因とアレルギー症状 日常生活でできる対策」(https://brand.taisho.co.jp/allerlab/kafun/010/

オーソモレキュラー栄養医学研究所「脂肪酸による炎症の抑制」

https://www.orthomolecular.jp/nutrition/fatty-acid/

日本人の食事摂取基準(2020 年版)厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

花粉症の民間医療について|厚生労働省

(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html)

健康食品の正しい利用法|厚生労働省

(https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf)

 

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