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乳がん検診は何歳から?受け方、検査内容、服装など、詳しく解説します。(医師監修)

[2022.11.16]

 

日本では近年、乳がんの死亡率が増加傾向にありますが、乳がん検診を受ける人は70〜80%の欧米に比べて50%未満と低迷しています。

乳がん検診を受ける人が増えるよう、国による受診勧奨(受診の勧め)も行われています。

乳がんはしこりの小さいうちに治療すれば90%以上の人が完治します。そのため定期的に乳がん検診を受けることは、乳がんを早期に発見し治療し死亡率の低下を下げるために有効な手段となります。

自治体での検診・自費の人間ドック、また無痛MRI乳がん検診などで乳がん検診が受けられます。

乳がん検診とは何か、どんなことをするのか、費用は?検診の受け方や服装は?など、乳がん検診について詳しく解説しますのでお役立てください。

 

目次

1.乳がん検診とは

2.乳がん検診の種類

3.乳がん検診にかかる費用は?

4.乳がん検診は何をする?

5.乳がん検診で痛みのある検査は?

6.検査を始める年代はいつ?

7.乳がん検診頻度は?

8.検査に適した服装は

9.乳がん検診で精密検査が必要と言われたら

10.痛くない、見られない「無痛MRI乳がん検診」が快適!

11.まとめ

12.参考文献

乳がん検診とは

乳がん検診は乳房に発生するがんがあるかないかを調べるがん検診です。

わが国では乳がんになる人が増加しており、30歳代から増加し40歳代〜50歳代にピークを迎えます。死亡率は40歳代前半から増加し、50歳代後半にピークをむかえます。

 

 

早期に発見すれば90%以上の人が完治しますので、乳がん検診を定期的に行うことは死亡率を下げるために有効な方法といえます。

 

乳がん検診の目的

乳がん検診は、乳がんになる人を減らしたり、乳がんになった人を早期に発見し治療することによって死亡率を減少させ、国民の病気による負担を減らすのが目的です。

 

しかし、検査の精度は100%というわけではありません。

そのため、継続して検査を受けることで前回のデータと比較できたり、評価の手段が増えるので、見落としや過剰な診断を防ぐことができます。

 

乳がんによる死亡率を下げるためには、適切な間隔で検診を受け続けることが大切です。

乳がん検診でわかること

乳がん検診では乳がんがあるかないかがわかります。

早期の、しこりのない乳がんは、自己検診で見たり触ったり(視触診)しても発見することが難しいため、医療機関で行う乳がん検診で、マンモグラフィ検査や超音波検査を受けることが大切です。

乳がんを早期に発見できれば早期に治療につなげることができます。

検診と診療の違い

検診は病院で実施して受けられるものも多いので、保険診療と混同してしまう方もいるでしょう。

検診と保険診療にははっきりした違いがあり、目的が全く違います。

 

検診は症状がない健康な方に行う方法です。他方、保険診療は症状や身体に何らかの不安がある方が受診して診察を受ける方法です。

検診と保険診療では、予防的な関わりであるかそうでないかではっきりと線引きされています。

 

検診

比較

保険診療

がんを早期発見する

特徴

病気を診断する

症状がない健康な方

受ける人

症状やなんらかの不安がある方

まるべく体に負担がなく、安価な検査方法

検査方法

病気の原因を確かめるために必要な検査方法

医療保険は使えない

自己負担額は検診の種類により異なる

費用

医療保険が使える

少ない

病気がある方

多い

低い

緊急性

高い

引用:かかりつけ医のための がん検診ハンドブック ~受診率向上をめざして~

平成21年度 厚生労働省がん検診受診向上指導事業 がん検診受診向上アドバイザリーパネル委員会

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000059965_1.pdf

検診と健診の違い

検診と健診は、漢字が似ているので、同じことを指している?と感じますね。しかし、実は少し違います。

 

検診は、「ある特定の病気にかかっているかどうか」を調べるために、検査や診察を行うことをいいます。

「がん検診」がここに含まれます。乳がん検診もがん検診の仲間ですのでこちらに該当します。

 

健診は健康診断のことで、「健康かどうか」「病気の危険因子があるかどうか」を確かめることをいいます。学校や職場の健康診断は健診に相当します。

 

>乳がんの疑いがある方はこちら
(無痛のMRI乳がん検診ができます)

 

乳がん検診の種類

日本のがん検診には市区町村などの住民検診に代表される「対策型検診」と、人間ドックなどの「任意型検診」があります。

 

・対策型検診

がん死亡率の減少を目的として、有効性が確立された検査方法で実施されます。

公的な予防対策として行われる検診のため、費用は無料か、少額の自己負担で済みます。市区町村のほか、職域・医療保険者等の保健事業として行っている場合もあります。

 

・任意型検診

医療機関などが任意で提供する医療サービスです。

基本的には全額自己負担になります。

 

さまざまな検診方法があり、その中には有効性の確立していない検査方法が含まれる場合もありますが、自分の目的や好みに合わせて検診を選択できるという利点があります。

 

 

対策型検診

任意型検診

目的

対象集団全体の死亡率を下げる

個人の死亡リスクを下げる

概要

予防対策として行われる公共的な医療サービス

医療機関・検診機関が任意で提供する医療サービス

費用

無料。一部少額を自己負担するサービスもある

全額自己負担

検診例

住民検診、職域検診

人間ドック、がんスクリーニング検査

引用:知っておきたいがん検診 日本医師会

https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/what/checkup/

 

乳がん検診もこのふたつの検診の中に含まれています。

居住の市区町村で案内される乳がん検診で受ける方法と、職場の健康診断で受ける方法や人間ドッグなどで受ける方法があります。

 

・市区町村の乳がん検診

・職場の健康診断

・人間ドックや乳がんMRI検診

 

それぞれの検診には特徴があり、メリットも違います。

受ける方が乳がん検診をどのように受けたいかにより選択することができます。

 

乳がん検診の方法自体はほぼ一緒ですが、検診を行う施設ごとに施設の環境やサービスは違うので、その違いを調べて自分に合った施設を選んで検診を受けるのもよいでしょう。

市区町村の乳がん検診

市区町村の乳がん検診は、40歳以上になると、居住の市区町村より乳がん検診の案内が来るので、その案内に従って検診を受けます。

 

特徴

・乳がんの検査として有効性が確認され安価で受けられる検査をすすめている。

・案内の施設一覧から自分で選んで予約をする。

・実施される検査は問診・視触診・マンモグラフィのみ

職場の健康診断

職場の健康診断のオプションに乳がん検診を加えることでも受けられます。

 

特徴

・乳がんの検査として有効性が確認され安価で受けられる検査をすすめている。

・職場が検診の段取りを仕切ってくれるので手間が省ける。

・追加して実施される検査は問診・視触診・マンモグラフィ。

自費検診

人間ドックの乳がん検診や乳がんMRI検診などは自費検診にあたります。

人間ドックを行っている施設では、乳がん検診単独のセットを組んでいるサービスもあります。

 

特徴

・人間ドックは任意型検診なので、全額自己負担となり費用が高めです。

・自分の希望する検査を選択できるという利点があります。

・自費検診ではマンモグラフィに加え、エコーができます。

 

人間ドックを実施している病院や検診施設に問い合わせると人間ドックを行っている施設では個人でも人間ドックの申し込みができます。

 

乳がん検診にかかる費用は?

乳がん検診にかかる費用は、居住の市区町村による乳がん検診や職場での検診など、それぞれによって自己負担額は異なります。

 

居住の市区町村で乳がん検診を受ける方は、居住の市区町村の乳がん検診ホームページまたはがん検診窓口へ問い合わせるようにしましょう。

保険で行う乳がん検診

市区町村の乳がん検診クーポンなど、無料または1000円〜

※市区町村によるので居住の自治体に確認してください。

自費で行う乳がん検診

人間ドックの乳がん検診

・8000円以上〜(相場)

無痛MRI乳がん検診

・16500円〜(相場)

 

自費で行う検診は、検診を提供する機関や施設が決めている値段なので金額に差があります。

サービスや検査内容をよく見て比較し、検診を行う場所を選ぶとよいでしょう。

 

MRI検査は検査としての精度が高く、また痛みや恥ずかしさがない(着衣)、手術後(インプラント挿入後)でも受けられるという利点がありますが、もともと高価な機械なので検査費用も高くなるようです。その点を頭にいれて選ぶとよいでしょう。

 

乳がん検診は何をする?

乳がん検診では一般的には、問診、視診、触診、マンモグラフィー、エコーがあり、視診や触診は行わないところもあります。

 

MRIは自費で行う乳がん検診のひとつでまだ一般的ではないですが、無痛で行え精度が高いというメリットがある方法です。

問診

医師と対面して現在の身体状況や既往歴、内服歴などを聴取します。

触診・視診

検診者はベットにあお向けに寝た状態で、医師が視診や触診で乳房やわきの下を診察してしこりの有無を確認します。

 

触診で発見できるものは一定の大きさのしこりに限られています。

視診と触診は行っていないところが多いです。

 

マンモグラフィ検査

マンモグラフィとは乳房専用のエックス線撮影のことです。

簡単にいうと乳房のレントゲン検査で、専用の板で乳房を平べったくして挟んで撮影し異常の有無を確認します。

 

マンモグラフィでわかるものは、しこり、硬くなったところが白く見える石灰化、乳腺の乱れた構築がわかり、医師はその所見に基づき診断します。

マンモグラフィは初期の乳がんを発見し、死亡率を下げることが証明されている、乳がん検診において信頼のある検査です。

 

マンモグラフィによる放射線による被曝は主に乳房だけで、ほかの部位への影響はほとんどありません。

1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は0.05ミリシーベルトであり、一般の方が受ける自然放射線の量の50分の1です。

遺伝子異常がある場合を除き、マンモグラフィによる健康被害はほとんどないと考えてよいとされています。

エコー(超音波)検査

エコー検査は超音波を出した、スティック状の機械の先端を乳房に当てて、超音波の跳ね返りを映像化したものから乳腺の変化を確認します。

 

通常ではマンモグラフィ検査を先に行い、精密検査としてエコー検査を実施したり、マンモグラフィで偽陰性となりやすい若年層の検査に用いられることが多いでしょう。

MRI

MRI検査は強力な磁石と電波を使って、磁場を発生させて行う検査です。

強力な磁場を発生させているトンネル状になっている装置の中で、FMラジオなどで用いられている周波数の電波を体にあてることによって、体の内部の様子を断面にしてさまざまな方向から画像にして異常を発見します。

 

乳がん検診に利用するMRIは、一般的に普及を進めている検査のひとつで、磁気を用いて乳房の形を立体的に捉え、乳腺の様子を観察します。

 

造影して行なうMRIと、造影しないで行なうMRIがあります。前者は、遺伝子異常のある方向けに行われている場合を除き、あまり行われていません。後者は比較的普及してきました(無痛MRI乳がん検診)。

 

検査中にはベットに横になったままホール状の狭い空間で寝て、画像を構築するための装置の大きな音がしばらく鳴り続けます。

閉所恐怖症がある方や、大きな音が苦手な場合には検査ができないこともあります。あらかじめ相談しておくのがよいでしょう。

 

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(無痛のMRI乳がん検診ができます)

 

乳がん検診で痛みのある検査は?

乳がん検診ではマンモグラフィー検査で乳房を挟まれて痛いという印象が強い人が多いのではないでしょうか。

「痛み」という点だけにおいて検査を比較してみると痛みの程度はそれぞれどのように違うのか、上記で挙げたエコー、マンモグラフィー、MRIで比較します。

エコー検査(超音波検査)

エコー検査では、超音波を当てた跳ね返りの波動を画像化したものから異常の有無を判断しますが、検査はベットに横になり、スティックの先の小さな面に専用のジェルを塗ったものを、乳房に当てて検査するだけのものです。

 

乳房にスティックを当てた感覚はジェルの影響でひやっとして、乳房の上をスティックが滑るのでくすぐったい感じはしますが、痛みはない検査ですので、エコーは痛みのない検査と言えるでしょう。

 

上記は「ハンドヘルド型」といって、手で行なうものです。この他に自動走査型のエコーがありますが、これは少し圧迫するので、苦手な方もいらっしゃいます。ただし、自動操作には、技師の技術によらず安定した結果が得られるという利点もあります

マンモグラフィー検査

マンモグラフィー検査は、レントゲンで乳腺の異常の有無を確認します。検査は立ったままの姿勢で台に乳房を置いて、専用の板で挟みエックス線を当てます。

 

挟むときにギューッと乳房に圧力がかかるので、その圧力により痛みがあります。

マンモグラフィー検査は痛みがある検査といえるでしょう。

一般に健康な乳腺の場合には、痛いけれども耐えられると感じる人が多い反面、乳腺症などのトラブルが隠れている場合や、乳房がいつも腫れた感じがする人場合は、気分が悪くなり立っていられないぐらい強い痛みを感じる人もいます。受診する人により感想に大きく違いのあることが特徴のひとつといえるでしょう。

 

・マンモグラフィー検査は月経前を避けましょう

上記にも関連しますが、月経前は乳房が張りやすい状態になっているので、痛みをより強く感じやすくなっています。

月経前の検診を避けることで検査を受ける際の痛みを軽減することができます。

MRI

MRI検査での乳がん検診は、磁気を当てて立体的に乳腺の状態を確認する検査ですが、ベットの胸の部分がくり抜かれた形のベットにうつ伏せに寝て、検査を行います。

乳房をはさむこともなく寝るだけで検査ができるので、痛みはない検査といえるでしょう。

 

検査を始める年代はいつ?

乳がん検診を一番受けなければならない年代は40歳代です。

自治体からの検診の受診勧奨の時期も40歳からになっており、乳がん検診の案内が届き始めます。

 

では、受け始める年代はあるのでしょうか。

それは乳がんの発症率が何歳ごろから増え始めるかということに関係しているでしょう。

 

わが国では、乳がんは30歳代から増加し40歳代〜50歳代にピークを迎えます。

乳がんの死亡率も40歳代前半から増加し、50歳代後半にピークを迎えます。

この傾向を考えると30歳には受け始めても早くはないと考えられるでしょう。

家族歴や生活歴などが関係する場合もあるといわれますますので、例えばお母さんや姉妹が乳癌である場合などは、もっと若い20代のうちから検診を受けても何も問題はありません。ご自身の状況に合わせて選択しましょう。

 

国の対策型検診は、40歳以上の方が対象です。つまり40歳未満のAYA世代の方は、無料で受けることは基本的にできません。なぜ対象になっていないかと言うと、若い方は乳腺が多い、いわゆる高濃度乳房という状態であるからです。

 

高濃度乳房は、マンモグラフィで乳房内の白さが強く、このためがんがみつかりにくいので、国による補助はでていないというわけです。また若いときは放射線感受性た高い(放射線による悪影響のリスクが高まる)ので、その点でも推奨はされていません。

AYA世代の場合は、エコーによる乳がん検診か、無痛MRI乳がん検診が勧められます。

 

乳がん検診頻度は?

がんは年齢や性別によって発症する年代が大幅に違います。

がん検診の目的は、がんを早期に見つけて早期に治療を開始することなので、がんを発症する可能性が低い年齢に検診を行うのではなく、発症が多くなる年代から検診を行うことになっています。

 

専門家における「がん検診事業の評価に関する委員会(厚生労働省)」では、乳がん検診の受診間隔について検討して結果、2年に一度とすることが適切であるとされています。

 

いろいろな科学的調査では、本当に完全な結果を得るためには、半年に一度が必要だとする意見もありますが、これは費用の面でも多くの方には現実的でないので、1年もしくは2年ごとが勧められます。

 

もちろん症状がある場合はこの常ではなく、すぐに医療機関に行って検診を待たずに受診しましょう。

 

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検査に適した服装は

乳がん検診は、胸をあらわにする検査なのではやく済ませたいですよね。

そのためにはスムーズに検査が行えるように用意していくことが大切です。

 

一般の検診であっても乳がん検診であっても、検診の際のルールは検査を受ける施設ごとに違うのでその施設のルールに従います。

事前に書類などで案内がある場合には、服装のルールを確認して検診に出かけるようにしましょう。

 

検診で検査着を用意してくれるところばかりではないので、検診に向いている服装で出かけるようにしましょう。

検査着で検診の場合

一般的に検査着は、前衣を重ね合わせて紐で結ぶタイプがほとんどです。

検診をスムーズに行うために、検査着の中はブラジャーや肌着も脱ぐように言われるかもしれませんが、検査着は胸元が広い作りになっているので無防備になって落ち着かない方もいるでしょう。

 

その場合には、検査着の上に着る羽織りが用意してくれている場合もありますので聞いてみてください。

また、自分で羽織るものを用意して小さなバックに入れて携帯できるようにしておくと、胸元が心配な時や、肌寒い時に羽織ることができてよいでしょう。

私服で検診の場合

乳がん検診では上半身を露出する検査が多いので、下着、インナー、上衣の着脱のしやすいものが向いています。

 

・上下セパレートの服がよい
ワンピースやサロペットでは上半身を露出する手間がかかるので避けましょう。

ワンピースは裾を上半身までたくしあげなければならず、下半身が丸見えといったことにもなります。

検査室に入ったものの検査がしづらく、検査がスムーズに行えず露出が長くなり余計な負担となるので注意しましょう。

 

・着脱しやすい下着(ブラジャー)がよい

とりはずしにくい金具の多いものは避けます。

 

・着脱しやすい上衣がよい

ゆったりとしたTシャツやカットソーなどの、袖周りにゆとりのある半袖がおすすめです。

冬はかぶり物を重ねると面倒と手間なので羽織りもので対策するとよいです。

 

・脱ぎ履きしやすい靴がよい

ブーツなどの手を使わないと脱げない靴も着脱が面倒になりますし、手間がかかり検査の妨げとなるので気をつけましょう。

MRI検査でタブーなこと

MRIによる乳がん検診は痛みや露出が少なくて検査ができ、負担がないのがいいのですが、強力な磁石でできた機械なので磁気を帯びた部屋の中に入り撮影します。

その磁気により磁気に反応するものを装着してMRIの部屋に入ると支障が出るため検査の前には磁気に反応してしまうものを外す準備が必要です。

 

注意すべきことは以下に解説します。

MRI検査では以下の方は検査をうけられない

1.心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方

2.人工内耳・人工中耳の方

3.ステント挿入手術を2週間以内に受けられた方

4.古い人工心臓弁の手術を受けた方

5チタン製以外の脳動脈クリップが入っている方

6.金属の義眼底の方

7.身体に刺青ある方

8.避妊リングを入れている方

9.妊娠の可能性がある、または妊娠初期の3か月以内の方

化粧品・カラーコンタクト・金属・ネイルアートはつけて行かない

1.化粧品

化粧品の中でマスカラ・アイライン・アイブロウ・アイシャドウなどには磁性体という物質が含まれているものがあり、検査画像に影響するうえに金属がMRI装置に磁力で引っ張られて飛んで目の粘膜などを傷つけたり、装置に吸着する恐れがあるのでつけないで行きましょう。


2.カラーコンタクトレンズ

瞳の色を変える目的で使用されるカラーコンタクトレンズには、材質に金属が使われている場合があり、その金属がMRI装置に磁力で引っ張られたり、画像に悪影響を生じたりするので外しておきましょう。

 

3.金属

金属は磁石に付くものを身に着けていると、画像が乱れて検査に支障があるだけでなく、MRI装置に金属が磁力で引っ張られて飛んだり、装置に吸着するので大変危険です。


例:ヘアピンや服の飾りについている金属、時計、指輪、金属のワイヤーが入っているブラジャーやボディスーツ、入れ歯など


4.ネイルアート

マグネットネイル・ジェルネイルについては鉄粉やチタン、クロム等の金属が含まれている場合に発熱しやけどを起こす可能性があります。

事前にネイルアートをはがしてから行きましょう。

 

磁気に反応してしまう装飾品を装着して行った場合はその場で外し、お化粧やネイルもはがしてもらうようになります。

MRI検査を受ける場合には、タブーがあるのでよく確認してから検査に行きましょう。

 

乳がん検診で精密検査が必要と言われたら

乳がん検診を受けてさらに検査が必要と言われたら、疑わしい病変の場所や悪性の可能性があるかないかにより、精密検査の方法が選択されます。

 

レントゲンの追加撮影や、エコー検査、穿刺吸引細胞診、針生検など、精密検査を受けた4%の方からがんが発見されています。

 

検診で精密検査が必要になるとその次の診察は検診ではなく受診へ継続となります。

 

>乳がんの疑いがある方はこちら
(無痛のMRI乳がん検診ができます)

 

痛くない、見られない「無痛MRI乳がん検診」が快適!

 

乳がん検診といえばおっぱいを板の間に挟まれて痛いし恥ずかしい思いをする検査というイメージの人が多いと思います。

 

だけど、恥ずかしい思いや痛みを我慢して乳がん検診を続けるのは正直嫌ですよね。

もう終わりにしたいと思っている方には痛くない恥ずかしくない乳がん検診をおすすめします。

 

痛くない、見られない「無痛MRI乳がん検診」(ドゥイブス・サーチ)というのがあるんです。

MRIは磁気での撮影なので被曝がゼロで、検査の精密度が高く乳がんを高確率に発見できる優れものです。

 

ここではそんな無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)について詳しくご紹介します。

乳がん検診が苦痛だった人は快適に受けられるようになりますよ。

 

無痛MRI乳がん検診とは

無痛MRI乳がん検診は聞き慣れない言葉だと思いますが、簡単に言うとMRI検査で乳房の中身を診る検査です。

今までのスタンダードな乳がん検診で使われる機械は、エックス線を用いたマンモグラフィー検査でした。

 

それがMRIというドーム型の機械に入って寝てるだけで簡単に検査できてしまう、以下の利点にも優れている検査です。

 

・検査は乳房型にくり抜かれたベットにうつ伏せになって行う

・検査着やTシャツを着たまま検査が受けられる

・磁気を使った検査なので、被ばく量はゼロ

・乳房手術後でも検査可能

・乳がんを高確率で発見できる高性能

・「乳房マップ」がもらえるので、病変の場所がわかりやすい

 

ひとつずつその利点を説明していきます。

痛くない!

無痛MRI乳がん検診は乳房型にくりぬかれたベッドにうつ伏せになって行います。

マンモグラフィー検査のように乳房を挟まないので痛みがありません。

 

この方法で検査をすると自然な形で乳房が下垂するので、乳房のサイズに関わらず大きくキレイな形で撮影できます。

 

自然の形そのままで乳房を圧迫しないので、乳房をはさむ痛みは全くありませんから安心して受けられます。

 

見られない!

マンモグラフィやエコー検査は乳房をあらわにして写真を撮りますが、検査だから仕方がないとはいえ、中にはストレスや恥ずかしさを感じる方もいらっしゃいますよね。

 

磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査ですので、検査着やTシャツを着たまま受けられます。

 

また、技師と受診者が近接する時間は入退室時のみなので、プライバシーは完全に守られリラックスできますよ。

被曝量ゼロ!

マンモグラフィはエックス線を使用するので微量ですが被曝します。

MRIの内部は磁石とコイルでできていてエックス線を使用しないため、被ばくが「完全にゼロ」であるという特徴があり、安心して繰り返し検査を行うことが可能です。

乳がん発見率が高く撮影の死角がない!

無痛MRI乳がん検診のがん発見率は1000人あたり14.7人で、平均的なマンモグラフィの5倍以上に相当します。

無痛MRI乳がん検診の最大の特長のひとつはがん発見の容易さにあります。

 

70歳ぐらいでは、乳腺が萎縮してきて乳房のほとんどは脂肪となります。

その状態でマンモグラフィ検査をした場合には乳房は透き通って見えるのでがんは見つけやすくなります。

 

しかし、50歳ぐらいまではだいたいの方は乳腺が豊富に存在し、これがマンモグラフィでのエックス線を通しにくく乳房の中央部が白く写ります。

 

マンモグラフィの場合、がんは白く写るので白い絵に白い雪を描くようなもので、当然がんが見つかりにくいのです。

 

無痛MRI乳がん検診ではがんが黒く写りますのでマンモグラフィでは見分けにくいがんが発見できますから発見率が格段に違い高いのです。

 

 左:マンモグラフィー、右:無痛MRI乳がん検診

 

日本人の乳房に適している!

高濃度乳房は日本人女性に多いです。

この高濃度乳房ではマンモグラフィでのがんの発見率は下がります。

Radiologyという画像診断で最も権威の高い科学雑誌でも、透き通っている乳房と、白く曇っている乳房ではがんの発見率が倍も違うことをレポートしています。

 

無痛MRI乳がん検診は、乳腺の量に左右されにくいためがんの発見率が下がることはなく、日本人に多い高濃度乳房の方でも安心して検査を受けることができます。

乳房手術後も検査が可能!

乳房手術には大きく分けて、乳がん手術の場合と豊胸術の場合があります。

 

乳がんの場合は手術で切除したところにインプラントを入れて形を整え、豊胸術の場合は乳房の両側にインプラントを入れます。

インプラントは強く圧迫すると破裂して炎症などを起こし、整えた乳房が変形してしまうおそれがあります。

そのため乳房を圧迫してしまうマンモグラフィーは行うことはできません。

 

エコー(超音波)検査は、乳房を強く圧迫することはないので検査はできますが、インプラントの後方が見えにくく受診を断られるケースもあります。

 

インプラントの種類によっては少しアーチファクトという邪魔な信号がでますが、多くは問題なく検査ができます。

無痛MRI乳がん検診ではインプラント挿入後の方も撮影できるので対応が可能です。

「乳房マップ」で病変の場所が一目瞭然!

一般的な検診の結果レポートでは、何か病変があった場合には、例えば「右乳房の嚢胞」など、文字だけのレポートが返却されると思います。そのレポートを見た時、自分の胸のどこにその病変があるのか、具体的にイメージすることは難しいですよね。

 

ドゥイブス・サーチのレポートは「乳房マップ」という、自分の胸のミラーイメージのような画像がついてくるので、病変が胸のどこにあるかが一目でわかります。

 

これは鏡で自分の胸をみたり、触ったりと、胸を意識する習慣(ブレストアウェアネス)につながります。そうすることで、自分の乳房の変化にいち早く気づくことができ、乳がんの早期発見に役立ちます。

無痛MRI乳がん検診で快適に検診を

いままでの常識をひっくり返した痛くない乳がん検診を受けてみてくださいね。

無痛MRI乳がん検診ができる施設はこちらです。

https://www.dwibs-search.com/

 

まとめ

乳がん検診は受けることで早期発見、早期治療につなげて死亡率を低下させる目的があります。

しかしわが国の乳がん検診の受診率は欧米に比べてうんと少ない現状があり、受診勧奨を継続しています。

 

国の自治体が行う乳がん検診は、死亡率を下げるのに有効な方法として証明されている検査なので安心して受けることができます。

しかし、その精度も100%ではなく、見落としや過剰診断となることもあり、検診は一度きりではなく定期的に受けることが特に大切です。

 

実際に乳がん検診を受ける方法は、市区町村の行う40歳からの乳がん検診や人間ドックなどを利用する方法があります。

現在では無痛MRI乳がん検診もあり、痛みや羞恥心に配慮した検査方法も選択できます。

 

費用は自治体の検査では、無料か少額の自己負担で受けられますが、人間ドックなどは全額自己負担となり、検査をする機関や施設による金額設定になるので、自分の希望するサービスや検査内容があるかで判断するとよいでしょう。

 

検診に出かける際にはスムーズに検査を行えるよう、服装やお化粧、装飾品などにも注意して出かけましょう。

 

あなたも日本での乳がんの発症率や死亡率が増えている現状を踏まえて、定期的に乳がん検診に足を運べるとよいですね。

 

参考文献

かかりつけ医のための がん検診ハンドブック ~受診率向上をめざして~ 平成21年度 厚生労働省がん検診受診向上指導事業 がん検診受診向上アドバイザリーパネル委員会

知っておきたいがん検診 日本医師会

無痛MRI乳がん検診 ドゥイブス・サーチ

乳がん 国立がん研究センター

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