クラミジア
クラミジアとは
クラミジアとは「クラミジア・トラコマチス」という細菌が尿道やのどに侵入したときに感染する性感染症です。
性器・尿道に感染した場合と、のどに感染したときで異なる病気になります。
- 性器クラミジア感染症:性器・尿道へ感染
- 咽頭クラミジア感染症:のどへ感染
クラミジアの主な症状
クラミジアに感染すると、以下のような症状が現れます。
性器・尿道に感染した場合
- 尿道が痛い、かゆい、ムズムズする、違和感がある
- 透明な膿がパンツについている
のどに感染した場合
- のどが痛い、かゆい、ムズムズする、違和感がある
クラミジアは他の性感染症に比べると症状が軽度なため、中には感染しても気づかないままの人もいます。そのため、感染が拡大しやすい傾向にあります。
のどに感染した場合は風邪との見分けが難しく、クラミジアに感染しているかどうかは検査をしないと分かりません。検査・治療をせずに日常生活を送り、長期間もクラミジアに感染したままの人もいます。
クラミジアの感染ルートと潜伏期間
クラミジアは感染者と粘膜接触することにより感染します。
主な感染行為としては、コンドームを使わないフェラチオや素股、セックス、アナルセックスなどがあります。のどの場合は、クラミジアを持っている相手とのディープキスでも感染するので注意しましょう。
クラミジアの感染者は、よく風俗で遊ぶ人や不特定多数のパートナーがいる人に多いので、心当たりのある方は一度検査を受けてみることをおすすめします。知らずしらずのうちに感染を拡大させてしまっているかもしれません。
クラミジアの潜伏期間は1週間~3週間ほどで、潜伏期間を経た後に症状が出始めます。
クラミジアを放置するとどうなる?
クラミジアに感染している場合、放置は厳禁です。
クラミジアに感染していると幹部の衛生環境が悪くなるため、淋病や梅毒、HIVなどの他の性感染症への感染リスクも飛躍的に高まります。クラミジアや淋病は抗生剤で治りますが、HIVや梅毒はまだ完治させることができない病気で、しかも悪化すると死に至ります。
放置の期間が長ければ長いほどリスクが高まるので、少しでも違和感を感じたら早めの受診をおすすめします。まだクラミジアで済んでいるうちに、検査・治療を済ませましょう。
また、クラミジアに感染すると男女ともに不妊症になる可能性があります。自然妊娠しない夫婦の多くは、クラミジアに感染している場合が多いことが指摘されています。特に女性はクラミジアに感染している期間が長いと不妊症になりやすく、妊娠中に感染した場合は、流産・死産の原因につながります。
パートナーがいる方は、パートナー以外と関係を持った際には必ず検査を受けましょう。取り返しのつかないことになってからでは遅いですよ。
クラミジアの検査・治療
検査可能な時期
感染の疑いがある行為をしてから、3日以上経過していれば検査を受けられます。
来院
ネットより予約の上ご覧院ください。
また、ご予約後に問診表をご記入いただくことでスムーズにご案内が可能です。
感染の疑いがある行為をしてから24時間以上経過していれば検査を行うことができます。
問診
基本的には医師による問診で、どの検査が必要かは判断できます。
患部を見せていただく必要はありません。
検査
クラミジアの検査は、性器クラミジアの場合は尿検査、咽頭クラミジアの場合はうがい液での検査です。
尿検査はクリニック内のトイレで採尿していただきますので、検査の1時間前からはトイレの利用をお控えください。
検査結果
性器クラミジアの検索結果は30分~1時間後、咽頭クラミジアの検査結果は2〜3日後に分かります。
診断書が必要な場合は、検査結果の紙面をお渡しします。
治療
陽性の場合は、クラミジアに効く抗生剤を処方します。院内処方になりますので、その場でお渡しできます。