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手足口病の原因や感染経路、治療方法や診療科目について

[2023.02.07]

突然ですが、手足口病という病気を知っていますか。周囲やニュースなどで流行しているという話を聞いたことがある方もいるかと思います。

 

では手足口病の疑いがある場合、どの診療科を受診すべきなのでしょうか。

 

この記事では、手足口病の疑いがある場合、適切な対処法を理解するために手足口病とは何なのか、何科を受診すべきなのかを詳しく解説していきます。

 

この記事で分かること

 

  • 手足口病とは、子供の三大夏風邪の一つ
  • 手足口病は、子供だけではなく大人も感染する可能性がある
  • 手足口病に感染した場合、基本的に子供は小児科、大人は内科を受診するべき

手足口病とは

手足口病は、水疱などの皮膚症状を代表に、一般的な風邪の症状(身体のだるさや発熱など)が現れます。水疱の症状は主に、以下の三つの部位に現れる傾向にあります。

 

  • 手のひら
  • 足裏
  • 口の中

 

これらの症状から、手足口病と呼ばれています。

 

手足口病は、三大夏風邪の一つで子供が感染しやすい感染症です。

しかし、効果的な治療薬は、現状分かっていません。

よって、治療として安静にすることが重要になります。

 

手足口病の原因

ウイルスに感染することで、手足口病に感染します。原因となるウイルスは様々ですが、主にノンエンベロープウイルスが挙げられます。

 

これらは、アルコールなどの消毒剤、熱に強いウイルスで、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスに分けられます。

また手足口病は何度も感染する可能性があります。手足口病の原因ウイルスは、種類が豊富で、感染した種類のウイルスに対しては免疫を獲得しても、別のウイルスに感染する可能性が残っているため、何度も感染する可能性があります。

よって症状が完治しても、常に予防への意識を持っておくことが大切です。

 

手足口病の感染経路

手足口病は、人から人に感染するウイルス感染症で、主な感染経路は三つあります。

 

  • 接触感染
  • 飛沫感染
  • 糞口感染

 

それぞれ解説していきます。

 

飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみによって排出された、原因ウイルスを吸い込むことで感染することを言います。

接触感染とは、感染者の唾液、鼻水などによって排出された、原因ウイルスが間接的に体内に侵入することで感染することを言います。

また、糞口感染は、感染者が排出した便に存在するウイルスが間接的に体内に侵入することで感染します。

 

手足口病の症状

手足口病に感染した場合、以下のような代表的な症状が見られます。

 

  • 2~5mmの口内の水疱
  • 水疱の痛み
  • 2~5mmの手のひら/足の裏の水疱
  • 2~5mmのお尻の周囲の水疱
  • 喉の痛み
  • 発熱(37~38度)※熱が出るのは約50%、38度以上に及ぶのは約30%

 

手足口病に感染して3〜5日後に、大きさ2〜5mmの痛みがある水疱(足底や足背、口の中、手のひらなど)を発症するのが特徴です。水疱の症状には、見た目は重症に見えても、全く平気な顔をしている子供も見られるため、個人差があります。

また、水疱の痛みにより、食事や水分摂取、歩行が困難になる場合があります。理由としては、特に、口の中は痛みが強いことと、足裏の水疱には激痛があることが挙げられます。

 

水疱は手・足・口の3箇所全てに、必ずしも症状が出るとは限らず、個人差があります。よって、症状には以下のようなケースが存在します。

 

  • 手足だけに水疱が発生する
  • お尻の範囲にも水疱が発生する
  • 口内だけ水疱が発生する
  • 背中にまで水疱が発生する
  • 水疱より、赤い発疹のように見える
  • 治癒過程でかさぶたを形成する

 

手足口病の症状で、高熱が出る可能性はそこまで高くなく、多くの場合は37度台です。しかし、罹患者の30%程度は、38度以上の熱が出る可能性があります。

 

ほとんどの感染者は、数日のうちに治る病気です。しかし、エンテロウイルス71(EV71)に感染した場合には、他のウイルスと比べて、合併症を起こしやすい可能性が高いことが報告されています。

その他にも、稀に以下のような症状を引き起こす可能性があります。

 

  • 心筋炎
  • 神経原性肺水腫
  • 急性弛緩性麻痺

 

手足口の感染した場合、保育園・幼稚園の登園については、熱の症状が治まり、口の痛みがなくなるまで休むことを推奨します。保育園・幼稚園へは、食欲が出て、体調が整ってから行くようにしましょう。

 

発疹

手足口病に感染すると、、口腔内(口の中)や手のひら、足背(足の甲)や足底(足の裏)などに、大きさ2〜5mmの痛みを伴う水疱の症状が出始めます。

 

いずれも3日〜7日程度で症状が治まって消えますが、口の中にできた発疹(水膨れや口内炎)に関しては、痛みを伴う場合が多いとされています。しかし、手や足にできた発疹に関しては、痛みや痒みがないことが多いと言えます。

 

水疱は、無闇に触ったり掻いたりしないようにすることが重要です。水疱の中には、原因となるウイルスがたくさん含まれていることが挙げられます。触ったり掻いたりして潰してしまった場合、感染拡大のリスクが高まります。また、発疹の症状がひどくなり、治りが遅くなる可能性があります、

 

よって、水疱は無闇に触らず、搔かないようにし、症状が治まるのを待つことが大切です。

 

喉の痛み

手足口病に感染した場合、食事や水分を摂取しなくなるという子供の行動には、要注意です。理由としては、喉にできた水疱による激痛の症状が現れることが挙げられます。

よって、喉への刺激の強い食品は避け、豆腐・冷めたおかゆ・ゼリー・プリンなどの喉越しの良い食べ物や柔らかい食べ物を食べさせることが大切です。

 

また喉の痛みによって、水分を摂取することも困難になることで、脱水症状になる可能性があります。よって、水分は意識的に摂取することが大切です。

 

下痢・嘔吐

手足口病では、重い下痢になったり、何度も嘔吐してしまう可能性は少ないと言われていますが、お腹が緩くなったり、吐いたりする場合があります。

 

また、手足口病の感染拡大を予防するためにも、子供のオムツ交換後は、石鹸での手洗いを徹底しましょう。感染者の便や嘔吐物には、完治した後も数週間という長期間にわたって、手足口病の原因となるウイルスが存在しています。そのため、感染拡大を予防するためにも、子供のオムツ交換後は、石鹸での手洗いを徹底しましょう。

 

また、アルコール消毒への耐性があり、効果が期待できないようなウイルスも存在するため、アルコール消毒だけではなく、同じく石鹸での手洗いを徹底することが大切です。

 

発熱

手足口病の発熱の症状は、基本的に37度台で38度以上の熱が出るのは、感染者の30%程度と、高熱が出るのは稀で、一般的な風邪の場合と同じような対応で問題はないです。

理由としては、手足口病の場合、熱が出ていても元気な場合が多く、発熱の症状が現れてから、大体は1~2日程度で下がることが挙げられます。

3日以上熱の症状が治まらない場合は、発熱の原因が手足口病ではない可能性もあるため、早急に専門医への相談をするべきだと言えます。

 

熱が出ていないにもかかわらず、子供がぐったりしていたり、いつもと様子がおかしいなどの場合も、専門医への受診を推奨します。

 

手足口病に感染したら

手足口病に感染した場合、喉の痛みで食欲がなくなるため、水分も十分に摂取することで、脱水症状を防ぐことが大切です。

また、食事は噛まずに飲み込めるものを推奨します。

 

治療は、未だ直接的に効果のある特効薬はないため、口の中の水疱に対して粘膜保護剤の軟膏などで保護したり、痛みを和らげるために、鎮痛解熱薬が処方されます。

 

保育園・幼稚園などは、食欲が戻って、体調が回復してから登園することを推奨します。症状が落ち着いて、口の痛みや体の発疹がなくなるまで休み、安静にして治療に専念しましょう。

 

手足口病の治療法

現状、手足口病に対する特別な治療法、特効薬はありません。

よって、対症療法として、以下のような処置が行なわれます。

 

  • 抗ヒスタミン薬
  • 点滴(経静脈的補液)

 

基本的に、手足口病であると診断された場合、自宅で安静にすること(回復を待つこと)が推奨されます。

 

水疱の症状については、基本的に痒みを伴わないケースが多いことが分かっていますが、痒みの症状が強い場合、必要に応じて、医師の判断で「抗ヒスタミン剤」を処方し、痒みや発赤などの症状を緩和させ、アレルギー反応を抑制します。

 

また、脱水症状の場合は、「経静脈的輸液」を点滴から摂取することがあります。手足口病は、口内の水疱の激痛によって、食事や水分補給を避ける傾向にあります。

よって、場合によっては、点滴による処置を行う場合があります。

 

手足口病の予防法

手足口病の感染に対しては、主に以下のような予防法が挙げられます。

 

  • 手洗いうがい
  • 手指・身の回りの消毒

 

手足口病はウイルス感染で、飛沫や手指を介して感染します。

感染者の便にもウイルスが存在しているため、完治してから4〜5週間は、赤ちゃんのおむつ交換の後は、しっかりと手洗い・手指消毒をするようにしましょう。子供の排泄後はしっかり手洗い・手指消毒をするように指導することも大切です。

また、鼻をかんだティッシュに触った際や、子どもの鼻をかむ手伝いをした後などのタイミングで、鼻水や唾液に触れた際にも、手洗いを徹底することを意識しましょう。

 

また、部屋の温度も調節することが大切です。理由として、夏の暑さで体力が落ちているときに、エアコンで部屋を冷やしすぎたりすると、感染症に感染しやすくなることが挙げられます。

よって、夏場のエアコンによる温度調節にも注意し、手足口病への感染を予防しましょう。

 

その他の予防法として、食器やタオルの使用方法にも注意することが大切です。食器やタオルを共有することで、家族間で付着するウイルスへの感染の可能性があるため、それらの共有は避ける事を推奨します。

 

手足口病の診療科目

手足口病は、基本的に子供に感染する感染症です。事実、手足口病に感染する方は80~90%が5歳以下の乳幼児です。しかし、手足口病は子供だけではなく、大人も感染してしまう可能性があります。

 

手足口病は、十分な栄養や水分を摂取することや、睡眠時間を確保することで、症状も軽度に抑えることができ、自然な改善を見込めます。出席停止などの措置も必要がないため、病院の受診が必須ではありません。

 

ただし、高熱が何日も続いたり、体調が優れず水分も摂取できない場合は、病院の受診を推奨します。

 

では、実際に子供が感染した場合と大人が感染した場合で、受診する診療科目は何科になるのか詳しく解説していきます。

 

子供の場合

結論、子供が手足口病に感染した場合、受診するべき病院の診療科目は、基本的に小児科です。また、小児科が家の近くにない場合、内科を受診しても構いません。

 

皮膚に水疱などができるなどの症状が発症した場合、皮膚の症状のため、皮膚科へ行く人もいるかと思います。しかし、手足口病は皮膚の症状だけではなく、よく見るとすでに他に症状が出ている可能性があります。

 

小児科医は子供の病気を診るだけではなく、子供の生活環境、家庭状況も考えながら病気を診断する医師です。

 

小児科は総合的な判断をするため、まずは小児科を受診することを推奨します。

 

大人の場合

結論、大人が手足口病に感染した場合、受診するべき診療科目は、基本的に内科です。内科以外、皮膚科でも問題ありません。

 

大人が手足口病に感染した場合、子供の症状と同様に、喉の腫れや口内炎、手のひらや足の裏の水疱の症状が見られます。

 

大人の手足口病は、免疫力低下による感染のケースが多いため、子供が感染した場合より症状が重いことが特徴です。よって、迅速に対応するべきだと言えます。

 

まとめ

これまでの内容を踏まえて、手足口病という疾患、感染の疑いがある場合、どの診療科目を受診すべきかを理解し、適切に対処できるようにしましょう。また、治療法や予防法を頭に入れ、感染拡大を防げるようにしましょう。

 

【参考サイト】

■病気スコープ

https://fdoc.jp/byouki-scope/disease/hand-foot-mouth-disease/?utm_source=byouki-scope&utm_medium=link&utm_campaign=rsvirus

■キャップスクリニック

https://caps-clinic.jp/herpangina/

■Doctors File

https://doctorsfile.jp/medication/207/

■厚生労働省 手足口病

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html#:

■太陽クリニック

https://www.taiyo-cl.com/symptoms04

■Medical Note

https://medicalnote.jp/contents/180202-001-MG

■こそだてハック

https://192abc.com/191042

■AskDoctors

https://www.askdoctors.jp/articles/200833

■E-PARK

https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-hand-foot-and-mouth-disease-initial-symptoms_20399/#i-5

■白クマ先生の子ども診療所

https://www.med.or.jp/clinic/sick2012_butsubutsu.html

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